このベアリングも特に問題はないのだが予防整備として交換することにした。降ろしてみるとベアリングの周囲に少しグリスが滲んでいたので、そっちの意味での交換時期だったのかもしれない。ブーツの破れも特になかった。
まず、デフ部のフランジに合わせマークをいれ、プロペラシャフトを外し、さらに中央のフランジに合わせマークを入れ、分割する。一応スライディングシャフトには傷防止のため、ウエスを巻いておいた。
ナットのカシメを解き、ユニバーサルジョイントフランジとシャフトに合わせマークを入れ、バイスで固定しナットを外す。
プーラーでジョイントフランジを外す。特に苦もなく簡単に抜ける。
整備書にはセンターベアリングの外し方を詳しく書いておらず、ちょっと手こずってしまった。プーラーで外そうとしてもダストブーツが伸びるだけだし、プレス機に掛けようとしたが入らないし、そこで普通のプーラーでダストブーツを引っ張っておき、開いたスペースにギアプーラーを逆向きに掛け・・・
普通のプーラーを今度はギアプーラーに掛け直し、センターボルトを締めていくとあっさり外れた。
抜いたベアリングからプレートワッシャーを2枚取り出し、新品ベアリングに移殖。
向きに注意しながら新品ベアリングを手で少し押し込み、ワッシャー2枚を入れ、ジョイントフランジを合わせマークに合わせて入れる。
もう一種類のプレートワッシャーを1枚入れ、新品のナットを入れる。
再びバイスに取り付け、ナットを締め、ベアリングを圧入し、トルクレンチで締める。整備書によると、初回181.4N・mで締め付けた後、緩め、2回目に68.7N・mで締め付けるようなので、それに従った(ベアリング再使用時という意味じゃないよね?)。その後カシメた。私はカシメるのがあまり上手ではないので折れた六角レンチで専用工具を自作してみた。一応使えたが、カシメた所に亀裂が入ってしまった。何かうまくいかんモンやね~
後は合わせマークを合わせて、2分割したシャフトを1本にし、車体に取り付けるのだが、以前ATを外したときにプロペラシャフトをマフラーの上に置いておいたのだが、その時に傷だらけになり、かなり錆が出ていたのでペーパーで錆を落としてから車体に取り付け、各ボルトを締めてから塗装した。
後は走行させてみたが特に問題はないようだ。元々異音もしていなかったので体感も以前と変化なし、かな。
ただ、スパイダーベアリングも私が見る限りでは問題なさそうなのだがプロが見るとどうなのだろう。嫁カーと違い、非分解式なので問題が出るとシャフトAssyで交換となってしまう。楽だけどもったいね~。値段も高いだろうし。
ではでは