ブログネタ:花見や花火大会の自粛、どう思う?
参加中 俺は自粛しなくてよい
派!
桜が舞う。
はらり、はらりと、俺の心に寂しさを残して。
「ちょ、真護っつぁん! 俺の盗るなよ!」
「盗られたお前がわるい!」
「ははっ、また盗られたか龍佑」
「笑い事じゃないって! 獅之さん!」
「うるせぇぞてめぇら!
他の客に迷惑かかるじゃねぇか」
「そういう湊さんの声のほうが大きいですよ。
それよりも渉、僕に甘酒くれない?」
「もう、朔羅さんいくら花見だからって飲みすぎですよ」
「たまにはいいじゃない。
渉、口開けて? はい、あーん」
「あーん?」
「こら朔羅、なに抜け駆けしてんだよ!?」
「龍佑もいる? ほら、あーん」
「え、あ、ちょ、お前それ食いかけ!」
「何? いらないの?」
「いや、いる! すごくいる!」
「まったくあいつらは……」
「まぁまぁいいじゃないか、今日くらい」
「近藤さん……ったく、あんたは甘すぎるんだよ」
「湊さん、今日くらいいいだろ。
っか、桜人なんだから花見はしなきゃな」
「っていいつつ桜が咲いてから毎日花見してんだろ!」
「あ、あの湊さんも甘酒いかがですか? たまに飲むとおいしいですよ」
「あ、じゃあもらうか……」
「会長、山本くんが桜餅を持ってきてくれたそうです」
「ああ、悪いな」
「いえ、俺もいいですか?」
「山本さんも甘酒いかがですか?」
「いただこう」
「さて、じゃあいつもの話を始めるかな」
「げっ、獅之……」
「おうよ、決まってんだろ。
俺が子供のころに死にそうになった話だ」
「またかよー、勘弁してくれって!」
こんな声を聞きながら俺は酒を煽る。
舞い散る桜と、こいつらの愉快な声。
今俺の心は淋しいが、そこでも誰かが、こいつらが、居てくれるから淋しさがなくなる。
俺の魂は桜と共に。
あんたの魂は、こいつらと共に。
俺はあんたらと共にあり続ける―――。