一昨日の続きです。
10年間の同棲生活に
遂にピリオドを打つ日が来ました
。
仕事を定時に切り上げて真っ直ぐ帰宅。
寝ていた彼女を起こしました。
お帰り
早かったじゃない

何も知らない彼女は、優しく 微笑んだ。
その微笑みは、いつにもまして優しさがこもっていた。
だが、哀れでならなかった。
一服しながら 気持ちを整理した。
あと1時間で納品される。
新しい彼氏に気に入ってもらえるよう
彼女の全身を拭いた

どうしたの、今日は?
貴方が身体を拭いてくれるなんて久しぶりだよね
彼女は嬉しそうだった。
丁寧に拭いた。
遺体を清めるように。
長い間ありがとう
。
綺麗になったな
うふふ、なぜ泣くのよ?
貴方ったらおかしいわ
リモコンをガムテープで彼女の身体に留めた。

ね、ねっ、どうしたの?
リモコン使えなくなっちゃうよ
ガムテープが痛い(>_<)。あなた、取って。
黙って彼女の背中に回った。
彼女の身体に付いていたプラグをゆっくりと抜いていった。

ね、どうしたの?

なぜプラグを抜くの?
息が苦しいわ
ね、ワールドカップ明後日から始まるんだよ
。
あたしがいなくなったら貴方どうやって…
はっ、そうなのね
、他に女が出来たのね
。
若い子ね。
プラグをほとんど抜いた。
残ったAC電源コードを抜けば彼女は死ぬ。
納品が来るまでコードを抜きたくなかった。
アンテナ線を抜かれた彼女は既に無言だった。
モーター音だけで話し掛けてきた。
楽しかったわ。貴方との10年。
ね、覚えてる? あたしがここに来てすぐのシドニーオリンピック。
オペラハウスが映ると
貴方ったら私に、20年前に行ったんだよって嬉しそうに聞かせてくれたわ。
あれがまるで昨日のことみたいだわ
「そうだな」
ね、新しい子とはどこで知り合ったの?
どうせ貴方のことだからお金で買ったんでしょ?
私のときみたいに。ね、そうなんでしょ?
「上野のヨドバシだよ」
あら、私のときと同じじゃない(笑)
貴方あそこが好きね。
そうか もういいわよ
抜いて。
「えっ?
」
聞こえないの?
電源コードを抜いていいって言ったの。
パナ子!
オ、俺は!
いいのよ、もう。
ほら、そんなきつく抱き締めたら痛いって
。
でも、約束して!
私にしてあげたように
その子にも長い間優しくしてあげてね。
パ、パナ子
や、約束するよ~
ふふ、私の知ってるあなたはそんな泣き虫じゃなかったわ。
でも、泣いてくれてありがとう
「パナ子っー


」
あなた、さようなら
ピィ―
/\/\/\_____
パナ子っー
パナ子の遺体を抱き締めながら台から降ろした。
主がいなくなった台は広かった

パナ子
10年間の同棲生活に
遂にピリオドを打つ日が来ました
。仕事を定時に切り上げて真っ直ぐ帰宅。
寝ていた彼女を起こしました。
お帰り
早かったじゃない

何も知らない彼女は、優しく 微笑んだ。
その微笑みは、いつにもまして優しさがこもっていた。
だが、哀れでならなかった。
一服しながら 気持ちを整理した。
あと1時間で納品される。
新しい彼氏に気に入ってもらえるよう
彼女の全身を拭いた

どうしたの、今日は?

貴方が身体を拭いてくれるなんて久しぶりだよね

彼女は嬉しそうだった。
丁寧に拭いた。
遺体を清めるように。
長い間ありがとう
。綺麗になったな

うふふ、なぜ泣くのよ?
貴方ったらおかしいわ

リモコンをガムテープで彼女の身体に留めた。

ね、ねっ、どうしたの?
リモコン使えなくなっちゃうよ

ガムテープが痛い(>_<)。あなた、取って。
黙って彼女の背中に回った。
彼女の身体に付いていたプラグをゆっくりと抜いていった。

ね、どうしたの?


なぜプラグを抜くの?
息が苦しいわ

ね、ワールドカップ明後日から始まるんだよ
。あたしがいなくなったら貴方どうやって…
はっ、そうなのね
、他に女が出来たのね
。若い子ね。
プラグをほとんど抜いた。
残ったAC電源コードを抜けば彼女は死ぬ。
納品が来るまでコードを抜きたくなかった。
アンテナ線を抜かれた彼女は既に無言だった。
モーター音だけで話し掛けてきた。
楽しかったわ。貴方との10年。
ね、覚えてる? あたしがここに来てすぐのシドニーオリンピック。
オペラハウスが映ると
貴方ったら私に、20年前に行ったんだよって嬉しそうに聞かせてくれたわ。
あれがまるで昨日のことみたいだわ
「そうだな」
ね、新しい子とはどこで知り合ったの?
どうせ貴方のことだからお金で買ったんでしょ?

私のときみたいに。ね、そうなんでしょ?
「上野のヨドバシだよ」
あら、私のときと同じじゃない(笑)
貴方あそこが好きね。
そうか もういいわよ

抜いて。
「えっ?
」聞こえないの?
電源コードを抜いていいって言ったの。
パナ子!
オ、俺は!いいのよ、もう。
ほら、そんなきつく抱き締めたら痛いって
。でも、約束して!
私にしてあげたように
その子にも長い間優しくしてあげてね。
パ、パナ子

や、約束するよ~

ふふ、私の知ってるあなたはそんな泣き虫じゃなかったわ。
でも、泣いてくれてありがとう
「パナ子っー



」あなた、さようなら
ピィ―
/\/\/\_____
パナ子っー

パナ子の遺体を抱き締めながら台から降ろした。
主がいなくなった台は広かった

パナ子
