小学校時代はツラかった。

何がツラいといって、毎日の給食の時間ほどツラいものはなかった。

大大大っ嫌いな体育の時間よりもさらにキラいだった。

姉妹よく似たもんで、4つ上の姉も全く同じだった。


コドモの頃好き嫌いが多かったのは事実だが、

ほとんどなんでも食べられるようになった今現在から考えてみても、

『…ちょっとありゃねえだろうよ…』と、ひいてしまうような

不気味メニューだって、たっくさんあったはずだ!


なんといっても苦手だったカッスカスのコッペパン地獄・・・・

米飯給食はずっとあと、高学年まで待たなければならなかった。

どんなに古古古古米でも、信じられないほどおいしく感じたもんだ。


子どものだーいすきなカレーでさえも、そのカレーの具には90%ほどアブラ身の…

肉に見せかけた物体が、プラスティック容器のど真ん中で鎮座しているんだから、

それが5×5×5cmくらいの大きさ位あるんだから、ちょっとしたホラーだろ。


ただ、キライなものが出て来ることが嫌だったわけではなくて、

それを先生や同じ班の男子に無理に食べろと強要されていたので、

小学校に上がってからは食べ物に対して恐怖心しか抱かなくなってしまったのだ。

ものすごいトラウマになった。



そんな中、

唯一救われるものがあった。


給食の時間になると放送委員会が流していた、古いレコードのこどもうたの数々・・・・

「ウンパッパ」や「一週間」「たのしいね」などは定番だったが、

楠トシエの唄う「日本語のけいこ」や「すうじのうた」、

それから「長崎眼鏡橋」も大好きだった。

しかし、それらよりももっと好きだった曲を

ほんとにまた聴けるとは思わなかった!






いま、ナミダを浮かべながら聴いている…

トシとると妙に涙もろくなって困るわ。


そーかー・・・

当時、なーんか古くさいなァ…と子ども心に感じていたが1965年の歌だったのか。

この、もろリズム歌謡でスピード感のある曲調が非常に心地よく、

給食の時間誰にも言わなかったけど、この曲かかると内心ノリノリだったよ・・・・

でも、なーんだ。実は当時みんな好きな歌だったんだー。



酔っぱらっててどっかの店でこれかけてくれたら、もう朝まで踊っちゃうわな~♪