夏の終わりは泣きつかれた朝みたいに
どこかよそよそしく
切なくて
妙に清々しい
何度も繰り返し蘇る
生まれたころの記憶

月下美人はことしも私のいない間に花開き
香りだけ残して
白い大きな花びらをしぼませていた

ヘリコプターの音が空に響き
グラウンドの声はちぎれる風にのって
気まぐれに届く

花火の気配

一度も履かなかった夏のサンダルや
畳んだままのタンクトップ、ショートパンツ、ワンピース
仕舞うにはまだ早いけれど
だけどもうきっと
秋の色は始まっていて
青いネイルも引き出しの中

キラキラと光る水
キラキラと光る水

打ち水の匂いを嗅いでいない
朝顔も
月見草も
見ていない

走り抜けた夏を振り返れば
きっと虹がかかっているのでしょう
だけど私は
夏の名残りの中をまだ走る
……走る

キラキラと光る水
光るひと粒ひと粒を
浴びて
くぐり抜けて
泳いで
走る








早春の海から始まった物語は
桜のころに満月を迎え
優しいやりとりを重ね
ある日ふと
変調した

はずれる音に気づいても
まさかと打ち消し
まだ物語の続きを信じて
耳を澄ませ
寄り添っていた

夏の名残りに戻った海は
賑やかで
平和で
さよならだった

誕生日がやってきて
ことしの夏は終わり
新しい一日の始まり

両手でそっと積み重ねてきたデリケートな物語の
祭りのあと

また大潮がやってくれば
足跡は消え
足跡は残り
足跡は流れる

ひと区切り

始まったものは終わり
全霊をあげてみていた未来は
全霊をあげて幻影となる

今日は
からっぽで
いよう

昨日生まれた私には
おそらくまだ
世界はぼんやりとしか
見えていない
何巡りかの
夏の終わり
まだ暑いのに
空は高い



いつもなら帰省しているころ
東京は静かで蝉がよく鳴いている

12日に
4ヶ月練習して
(うち1ヶ月は大飯でほぼサボり…w)
緊張していたものが
無事に終った
よかった

4回目にして
初めて本番の最中に
「楽しい」
を感じてた

ああ楽しかった☆
私が
私の動いている身体を見てた
関節がするする滑らかに緩んでいるのを
感じてた
新しい、感覚

頭の中で整理しながら
身体と連携して練習しようとしたのが
私には合ってたのかな
次はないかもしれないけれど
次があるといいなと思ってる
こんなのも
初めて

さてと。

これで私はほぼフリー
何しようかな

ひとまず明日
”目撃”に行って
帰りには上野のナイトズーに寄ってみたい

そのあと
帰省
いつもはいないころの
大阪
………ああ暑そう(笑)

そして
館山

そして
沖縄かな?
福島かな?
四国かな?
長野かな?
九州かもね??

ふふ

なんだか楽しくなってくる

合間にせっせと部屋の荷物を片付けよう
コンパクトになって
動いていこう

へへへー

小さなテントひとつ
できればよく走る車を一台

音楽とともに
歌を心に
光を感じて
いつでも躍り出せるように
花火みたいに
軽く超えていけるように
読みたい本と
書きたいノート
見たい風景
つなぎたい手

笑いながら
眠りたい

護ってくれて
ありがとう
笑っていてくれて
ありがとう
許してくれて
ありがとう

私はようやく
歩き始める