朝起きたとたんに家を出て
電車に乗って駅で降りる

身体はココにあるけどまだ起きてなくて
中身はすっぽり出遅れたまま

昔っから
もう何回繰り返してるのかなぁ。。

人と会って少し話して
遠い膜の向こうにいるみたいで
自動的に挨拶したりうなづいたりしているうちに
少しずつ
膜の中に溜まってた水が減っていって
ようやく目の前にいる人に近づいて
置いてけぼりの中身が追いついてくる

起きてから3、4時間は
まだ"人間"になりきれないよなぁ。。

そんな一日の始まり
アタフタ アタフタ
身体と中身と目の前にいる人とがピタッとくるのは
夢中
のあと

夢中の時間が
きっと私を組み立てる
夜中にバラバラ好き勝手に散らばった私を
また一から組み立てて
うまい具合に

に仕立ててくれる


ようやくピタッとまとまった私は
夜になって家に帰り
夜になって自転車で走り出す
雨が少し降っている

受け取った筍は
まだ土の匂いがして
ピタッとまとまっていた私は
またもやほころび始める

遠い場所の土の匂い
西の方から届いた筍
抱きかかえるように持ち上げたら
服に土が着いた

雨が少し降っている

お鍋がグツグツいい始め
私はお風呂でのびている

グツグツグツ…

甘い香りに部屋は満たされていく

優しい気配に
また私は散らばり始める