昼間にぽっかり時間が空いたので
川沿いの公園を歩いてみたら
桜のつぼみが膨らみすぎて
早く咲きたそうに風に揺れていた

手前にはモクレンのつぼみが白い小鳥のように枝に鈴なり
その横には梅の花も椿も
まだ咲いている

春はいつも
混乱する

早すぎたり
遅すぎたり
まだったりもうだったり
いつも通りっていうのがまず
見当たらない

今年の春の夜の空は不思議と澄んでいて
まるで夏の夕暮れのよう
白をぽちっとほんの少し混ぜたような空の色は
あれは春の空じゃなったのかしら
それとももう少し先になってからの空でしたっけ

いつも春は混乱して
気が逸ったり気後れしたり
着るものを間違えて震えたり

春はいつも
右往左往

植物だけが
落ち着き払って備えてる