ゆるんゆるんの甘やかされ三昧の休日も終わりに近づき
今日
東京へ向かう

近くの駅まで
母が見送りにきてくれる

改札で別れ
ホームのベンチでiPhoneを見ていたら……

母がホームにやってきた!

「どうしたん??」
「電車くるまで、まだ時間あるから……」
「どうやって入ったん?」
「娘に渡すのを忘れたものがあるからって……」

5分ほど
駅のホームで他愛のない話
母も娘も
よく笑う

電車がきた

私は乗る
母はホームに立っている

「またすぐ帰るから」
「うん、待ってるからね」
「たくさんご馳走さまでした」
「すぐ帰ってきてな」

電車のドアが閉まりかけ
誰かが駆け込んだのか
再び
開いた

「◯ちゃん、降りておいで!!」

半ば冗談で
母は言う
半ば本気で
言っているのがわかる


いいトシをした娘を
母は
寂しそうに
見送った

大昔の家族みたいに
当たり前のようにみんなが生まれた家や土地で
当たり前のようにぞろぞろ集って
当たり前のように暮らしていられたら
きっと
いろんなことが違っているのだろう

家族や
土地や

自分の意志で勝手をしている私
離れざるを得ない人の
想い

お正月のお土産の
山ほどの甘いものが切れるころ
また山ほどの甘いものを
送ろうと
思う