独立独歩
自分の足で立つ
自立

そんなことを意識しながら
10代半ばから生きてきた気がする

親元を離れ
経済的に親から自立し
会社員であることをやめて
多くの人の支援
助けや情けや"長い目"をいただいて
いままでどうにか生きてきた

従属を強いられたときには
猛烈に反発したりもした

誰を尊敬し
誰を信頼し
誰の言うことなら無理を承知で引き受けるか

筋を通せなかったとき
他人を間に挟んで誤解が生じたとき
ギャランティーに目がくらみそうになったとき

自分に恥じない自分でいたいと願ってきた


殴られた
昨日の夜
ガツンと大きく殴られた

私の思う"独立"なんて
甘く膨らむ綿菓子のようなもの

その人は言った
だったら"そいつ"は会社を辞めてから言えっていうんだ
こういうことは俺をイラッとさせるだけ

私には
その人の言う"そいつ"が
会社という組織の中にいながらも自分の信条を曲げずにいたいと
自分の足で踏ん張ろうとしている人に見えていた
こういう人が
少しずつ増えてくれたらと
希望の始まりを見たような気持ちでいた

俺に言わせれば
"そいつ"のしようとしていることは
自分は会社や収入やらに守られた中で
うまく"商売"するために○○を利用しようとしているだけだ

その人は
自分の名前一本で立っている
自分を慕い
集まった人たちに自由にやれと言い
何かあったときにはすべての責任は俺が持つと
顔色ひとつ変えずに言っていた

甘い私は
甘い居場所が必要で
いざとなれば駆け込める
親鳥の温かい羽の下がいつも必要で
自分の足で立ちたいと願いながら
保護してくれる人を
常にどこかで求めていて……


ガツンと殴られ
到底行き着けない場所に
私の見ることのない景色に日々対峙しているその人に
尊敬の念の芽生える瞬間だった


覚悟のほどの違いを
この一ヶ月ほどで立て続けに体感し
敬服し
自分は何だったのかなと問い直し
足元を確認しながら
覚束ないながらも新しい一歩を踏み出そうとあがいている


心打たれる瞬間……
ギフトは思いがけず
立ち現れる

呼び覚まされ
別の光が射し始める