ベランダに遊びにくる白黒ぶちの猫さんは
なかなかの強者で
時折、薄汚れて白とはいえなくなった背中に
闘いの影を滲ませている

いっぱい寝ていってね
ご飯食べていってね

白黒兄さんは
ああわかってる
と言わんばかりに目を細める

右耳に三角の印
誰かが病院に連れていったという印
それでも白黒兄さんは
なかなかに闘う風情がお似合いで
ドサリと身を投げ出しては
つかの間の休息をむさぼっている

私がご飯を出すときは
白黒兄さんは起き上がる
そして一度、ベランダを出て行く
いいのに、いていいのに
すぐやからいて、何もせえへんよ?
何度言っても
白黒兄さんのルールは守られる

なのに!

白黒兄さんの食事中
私がベランダに出ようとすると
ギロリと睨む
まさか出てくるわけじゃねえだろう?
いえいえどうぞ、食べていてください
ああめんどくせえ
ふっとひとつ息をついて
またご飯に顔を戻す

たまに食事中とは気づかずに
私がずかずかベランダに出たら
おい、こら、何しやがんだ!
とばかりに殺気を放ち
さっとベランダから外へいく
その背中が不満の文字に見え
誰に断って俺の掟を破りやがった?
肩を怒らせ、振り返る

白黒兄さんは
独立独歩
決して私に触らせない

でもね

白黒兄さんの歌を歌ってあげると
いまにも喉を慣らしそうに
全身でグーグーの呼吸をしてるんだよ

そしてね

にっちゃんって呼ぶと
うむ?
なんてめんどくさそうな顔をしながtらも
必ず振り向く
わかってる
自分が白黒兄さんで
にっちゃだってこと

白黒兄さ
ありがとね☆