久しぶりに美術館に足を運びました。

以前にもブログで紹介した三菱一号館美術館で開催中の「ルドンー秘密の花園」展です。

 

オディロン・ルドンはボルドー生まれのフランス人画家。印象派と同じ時代の画家ですが、印象派とは一線を画していて、どちらかというと幻想的な作風が多いようです。版画を主にした黒の時代、そして後年の色彩の時代も一貫して全体的に幻想的でどこかしら暗い影のある絵が多いと感じます。

植物学者のクラヴォーと親交がありその影響で、植物をテーマにした幻想的な絵が多く(例えば植物を人間を組み合わせたような不思議なテーマ)、時には不気味な印象さえあります。今回の企画展は、「秘密の花園」がタイトルになっているように、ルドンの植物をテーマにした絵画を中心に、90点もの作品を鑑賞することができます。

 

そして見所は、なんといっても、ドムシー男爵家の食堂を飾るために制作された、巨大なパステル画「グラン・ブーケ」や同じく食堂に飾られた15点が、ほぼドムシー男爵家の食堂にいるような感覚で観る事ができる事でしょう。壁3面に飾られた巨大な絵画に圧倒されます。もちろん得意とする草花が全体のテーマ。全体が黄色やオレンジの色調の中で、グラン・ブーケのブルーがおしゃれに際立ちます。どうやら制作を依頼された際に、「この食堂にブルーは似合わない」とドムシー男爵に言われていたそう。あえてメインの絵画をブルーの色調にまとめて、尚且つ全体の調和を証明して見せたルドン。意外に負けず嫌いな性格だったのかもしれませんね😅

 

ルドン展、大変良かったです!実際に自宅に飾りたいなと思う作品がいくつもありました(夢のような話ですが、、、勝手に想像しながら鑑賞しました💦)。

ルドン展は三菱一号館美術館にて5/20まで開催しています。お見逃しなく!

 

 

ドムシー男爵家の食堂に飾られた「グラン・ブーケ」。(撮影用のレプリカです)

 

三菱一号館美術館の3階から中庭を眺めて。

 

美術館のショップでこんなものを購入。美食家でもあったモネのお気に入り料理再現レシピ。早速作ってみようっと。

 

さて、Cate Jewelry and Arts から新作出ています。オンラインにてご購入いただけます♪

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