チロル、鼻腔内腫瘍 | よしこのブログ

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2017年11月22日、鼻腔内腫瘍を患っていた愛猫のチロルが天国へ旅立ちました。

以下、闘病中の写真が含まれます。顔が腫瘍に侵され酷い状態の画像がありますのでご注意ください。

 

もともとヘルペス持ちで万年くしゃみ鼻水涙目が常ではありましたが、2017年3月頃からくしゃみの回数が増えはじめました。

季節の変わり目にヘルペスが悪化したりするので、はじめはいつものこと…と思っていましたが、しまいにくしゃみと一緒に鼻血が出るように。これはいつもより酷いかも…とかかりつけの病院を受診したのが4月。鼻炎持ちなので季節柄悪化したんでしょう、と抗生剤と目薬をもらいました。週2回のネブライザー治療も併用して通い、いつもはこれで落ち着くので、この時は1ヶ月もすれば治ると思っていました。

抗生剤を飲みはじめて一週間、二週間…飲んでる間はくしゃみも落ちつき良くなってきたかな?と思った矢先に鼻血を出す…を繰り返して、なかなか止まらない鼻血に段々と不安になってきました。ヘルペスは完治は難しい、今回はかなりしつこいウィルスなんでしょう…と言われ、チロルが薬を飲むのを嫌がってきたのでコンベニア注射に変えてもらい、これで落ち着けばひとまず終了…

 4月、まだ見た目の変化は感じられません。

 

コンベニアに変えたところ、効果がある二週間を待たずしてまた悪化してきたので、通院再開。

抗生剤・点眼・ネブライザーのお陰で、元気な時でもくしゃみ鼻垂れだったチロルにしては、くしゃみも格段に減ったのに、時々鼻血が出る。そして6月に入り、左目が腫れてはじめ瞬膜が見えてきました。

 ←6月1日  ←6月19日

この時には、ヘルペスじゃないんじゃないか…といよいよ不安と不信感が募ります。鼻炎が悪化して蓄膿になった?目が腫れ始めた時に、鼻炎が悪化したり蓄膿になっても腫れたりする、と言われ相変わらずネブライザー、抗生剤、点鼻薬と治療内容が変わらず。

寝顔は相変わらず可愛いです。

 

4月から通院して三ヶ月程…血液検査や血圧も(血圧は興奮しちゃうので微妙でしたが)これといった問題はなく、X線でも明らかな骨融解は見られない。可能性としては細菌・真菌、そして腫瘍の可能性…。

鼻の菌の感受性検査で、鼻に綿棒みたいなものを突っ込んで調べる検査では、くしゃみと一緒に診察台や先生に飛び散る、今までにないほど大量の鼻血を撒き散らしました。ちなみに普段の鼻血も、たら~っと垂れるようなのでなく、くしゃみと一緒に鮮血がぶしゃっ!と出ます。

もうずっとずっと不安でした。

ヘルペスが悪化しただけ、蓄膿になっているだけ…と思いたいけど、私の中で腫瘍の可能性が日に日に高くなっていって、この細菌の感受性テストの結果待ちの間、細菌や真菌が原因でありますように…腫瘍ではありませんように!と願っていました。(結局、細菌・真菌は陰性でした。)

何度も何度も嫌いな病院に連れて行かれ、採血やネブライザーなどの検査、投薬…チロルが可哀想過ぎて、涙が出てきました。

この三ヶ月、原因もはっきり分からず過ぎて行く時間がすごく無駄なものに思え、チロルのためにも早く原因を突き止めたい!

 7月9日 もう左目は瞬膜?に隠れ見えません。

ずっと診て頂いていた先生も、あとはCTやMRIで詳しく検査するしかない、日本動物高度医療センターを紹介する…と言われました。

この時、ずっとチロルのことを心配して相談にのってもらっていたチロル・ペチカの預かりボランティアをしていたドロシーさんの助言で、日本動物高度医療センターに行く前に…と腫瘍に詳しそうな先生がいるI動物病院に転院することにしました。(私もここの病院気になっていて、ずっと転院するか悩んでました。今思うと、もっと前に診ていただいていたら…)

 

今までかかりつけで行っていた治療や検査結果などを持って行った初診。

チロルを見るなり、ずいぶん腫れているね…と言われました。そして細胞診を行い、顕微鏡で一緒に見せてもらいましたが、炎症ではなく腫瘍の可能性が高い…と。先生の仰る通り、後日でた検査結果はやはり癌でした。

この検査でなんの種類の癌かまでは分からなかったのですが、猫の鼻腔内腫瘍はリンパ腫が圧倒的に多いみたいで、リンパ腫として抗がん剤治療を開始するか、もしくはリンパ腫かそれ以外の癌かが分かるクローナリティー解析(リンパ系腫瘍の遺伝子検査)をして結果を待つか…。

私も鼻腔内腫瘍と診断される前から、不安で鼻腔内腫瘍について毎日調べていました。リンパ腫、扁平上皮癌、腺癌…リンパ腫なら抗がん剤が良く効くのも知っていましたが、チロルは今までの経過からみてリンパ腫じゃない気がする…そう思って、リンパ腫かどうかが分かる検査をして、その結果が出るまで抗がん剤治療は延期。先生からはリンパ腫じゃなかった場合、放射線治療の話をちらっとされました。

 

結果…やはりリンパ腫ではありませんでした。

これから先の治療方針を相談して、抗がん剤の効きは中程度だけど、放射線ではなく抗がん剤での緩和治療をすることにしました。

とりあえず初めの抗がん剤は、

・ロイナーゼ(L-アスパラギナーゼ)

・オンコビン

・シクロフォスファマイド

で試してみて、効かなかったら強い薬に替えていく…とのこと。

調度一年前、母が悪性リンパ腫で抗癌剤治療をしていたので、猫も人も薬おんなじなんだね…と言っていました。

 

心配していた抗がん剤の副作用ですが、吐いたりはなくそれほど極端に衰弱して…ということもありませんでした。

が、7月頃からずっと食欲がなく、鼻も効かないし口の中が腫れているようで痛いのか、8月に入ってからは水もご飯も自分では一切食べなくなってしまいました。

抗がん剤も効いていないね…とのことで、オンコビンとLアスパラギナーゼは中止し、次のステップに移るのは食欲が戻ってからにしよう、となりました。

←8月10日 ←8月15日

←8月19日 膿と血で汚れたほっぺ…毛が禿げちゃいました。

 

義父の初盆で鹿児島へ帰省の為、8月12日から15日まで病院のペットホテルに預けていたのですが、迎えにいくとなんだか一気に悪化しているような…ストレスのせい!?

そんな8月中頃、下痢をしはじめました。炎症止めが下痢をする場合があるそうで一旦中止。抗体菌が出たので抗生剤を変更。

下痢止めをもらって飲みきってもなかなか治まらず、再度血液検査とお腹の超音波をしてもらったところ、心配だったお腹への転移もなく、腎臓肝臓・脱水・栄養状態も問題なしでした!良かった~のは良いけど、チロルの下痢で家が大変なことになっていたので、治まるまでしばしオムツ生活をしてもらうことに。。

そして先生から、ご飯を食べないようなら鼻にチューブを入れてそこから流動食をあげませんか?との提案が。前回診察してもらった時も言われたのですが強制給餌出来ていたので保留にしていました。しかし、今後鼻がもっと腫れてチューブを入れたい時に入れられない状態になってしまったら…との不安から、まだ無事な右鼻から食道にかけてカテーテルを入れてもらいました。これを入れたらチューブが外れてしまわないように、エリザベスカラーが必須です。エリカラが可哀想で躊躇していたのですが、強制給餌もかなりの負担なので…仕方ない…ごめんねチロル。。

 

ミキサーでどろどろにしたa/d缶をシリンジで注入します。すごく楽です!でも思わぬ弊害が…

 

今まで強制給餌でちょびちょびとご飯をあげ、薬を無理やり飲ませていたところ、経鼻チューブのお陰でチロルもストレスなくご飯も薬もあげられるようになったのは良かったのですが…ほそーいチューブですから…詰まるんです、薬が(泣)溶かして溶かして、溶かしまくって入れても詰まってしまって、どんなに圧をかけても詰まりがとれなくて…毎日のようにチューブが詰まっては病院に行ってつまりを取ってもらう日々に。不思議なもので、私や母(看護師)が渾身の力を込めて挑んでもとれなかったつまりを、先生はあっさりと抜いてしまうんですよね。いつもなんで!?先生どーやってるの!?何が違うの!?と不思議でした。あまりにすぐつまるので、薬は口からあげることに…

それ以外も、チューブを縫って止めている糸が取れたり、くしゃみのせいでチューブが抜けたり…と、酷い時は毎日、良くて週1くらいで病院に行くはめに…楽なんだかそうじゃないんだか…。でも寝たきりになってからは、この経鼻チューブがチロルの命を繋いでいる、本当に命綱の様な存在でした。これを入れていなければ、栄養がとれなくてもっと早くに亡くなってしまっていたんじゃないかなと思います。

 

9月。

目の出血は落ち着いてきたけど、今度は膿が増えてきました。目の腫れが少しひいた代わりに、ぽっかりと穴があき、中に白い膿のようなものが見えます。鼻からも膿がタラタラ垂れてくるように。下痢はようやく治まりました。

 9月3日 膿や血で汚れるため、エリカラにはおりものシートを貼っています。

←9月5日 ←9月12日←9月16日

 

鼻腔内腫瘍は見た目と臭いが本当にきついです、と最初に先生に言われました。

この頃のチロルは、本当に臭くて…申し訳ないけどこの時はあまりに臭くて抱っこも出来ませんでした…。もう家の中全体に悪臭が広がって、なんだか鼻がおかしくなる~~。がん細胞の壊死の臭いなのか膿の臭いなのかよく分かりませんが、本当に強烈でした。

そんな中、先生から「昨日の学会で鼻腔内腫瘍に効く新しい治療法が発表されました」と。まだ症例が少なくてどれくらいの割合で効くかとかは言えないそうですが、初期なら癌を小さくする可能性があるとか。ただチロルの癌は大きくなりすぎているので小さくするのは難しいかも、と。でも最期の治療と思い、試してみることにしました。

月に一度患部の目に直接塗布する抗がん剤と、2日1回飲む分子標的薬という抗がん剤の治療となったのですが、これを始めたその日に久しぶりにご飯催促、もしくは抱っこ催促しに、足元ににゃーにゃーやって来たのです!!残念ながら自発的にご飯は食べれませんでしたが、私の足元をうろうろする姿が見れて感動!元気な頃はよくこうやって足元で鳴いて、前足を私の足にかけて立っちしたり、そのままジャンプして抱きついてきたりしていました。もう見れないと思っていたのに…新しい抗がん剤が効いたんだね!良かった!!

 

9月19日 だいぶ腫れがひいてビラビラに。ちなみに穴あいている場所は目頭だったところで、眼球は外側に圧迫されて移動?しています。

 

そんな喜びも束の間、9月26日、朝起きると左上の犬歯が歯茎ごと取れていました。だいぶ前からグラグラでしたがついに抜けてしまった。分子標的薬がうまくあげられなくなってきて、途中で溶けて吐かれたり。歯が抜けたせいなのか、ふらつくようになりました。ぶるるっと頭を振った後によろけて転ぶことも…。

9月29日 夜、無事だった右目の瞳孔が開きっぱなしなことに気づく。昼間は多少収縮している。

 9月24日 左目ぽっかり。

 

9月28日 見た目があれなので…と医療用ホッチキスでとめてもらいました。目をとじたら多少臭いがマシに。その代わり鼻から出る浸出液などの量が増える。

 

10月1日 もう昼でも瞳孔が開きっぱなしに。癌が視神経まで行ったか圧迫しているのか?

 

10月5日 エリカラとチューブをつけているせいで頭を押さえにくい&口の中が痛いのか嫌がって頑なに口を開けようとしないチロル。日に日に投薬が難しくなってきて(分子標的薬は錠剤で粉にしてチューブからあげることが出来ません)、この日もうまくあげられず口から出てしまい…チューブの糸が取れてしまうし、チロルもその後吐いてしまい私の心が折れ始めます。家族にも可哀想だ、もう何もするなと言われるし…。先生に投薬が難しいことを相談したところ、先生は薬が効いているようだからこのまま続けたいようでしたが、局所に打った抗がん剤と分子標的薬のどちらが効いているか分からないので、一旦分子標的薬をお休みして様子をみてみましょうかと言ってくださいました。私が上手く薬をあげられないから…効いているであろう薬をお休みするのはすごく後ろめたく本当に辞めていいのかと葛藤でしたが、投薬作業がすごくチロルの負担になっていて私もチロルも辛い状態だったので分子標的薬を一旦やめることに。

 

10月6日 少し寒くなってきたので電気毛布。チョコタンもちゃっかり

 

その後、2ヶ月つけていたチューブが劣化して漏れ始めたので新しいものに交換したり、局所に打つ抗がん剤を塗布したり。抗がん剤を打つ際に調べた血液検査でも問題なかったのですが、トイレまでたどり着けなくなったのでオムツ生活になってしまったチロル。目も見えていません。オムツはつけていますが、本人はトイレに行きたいみたいなので、私が一緒にいる時は見計らってトイレに連れて行ってました。

 10月9日

 

10月20日 私が不在の間ウンチをしていたが軟便でオムツから漏れていました。すぐにシャワーでお尻を洗いその後ドライヤーを。以前のチロルはドライヤーや掃除機が嫌いで逃げ回っていたので、今回もドライヤー嫌がるかな…と思ったら全然逃げない!むしろ気持ち良さそうにリラックス状態…。これはもしや…耳が聞こえていない?

翌日、ソファーで寝ているチロルをそのままに(寝たきりになっても掃除機かける時だけは逃げ回るので、いつも別室へ避難させていました)掃除機をかけてみる・・・全く気付かず寝ている!!!耳まで聞こえなくなってしまったんだ…。

抗がん剤を目の穴に塗布する時に目を縫ったのですが、腫れと膿が酷く1週間持たず縫った糸が取れてしまいました。(出来れば1週間は閉じておいて欲しいと言われていましたが…)

 

10月24日 抗がん剤一週間後の診察の日。目も耳も聞こえない。穴も広がっている。いつ脳に転移するか時間の問題なので、ついに発作止めをもらいました。チロルが癌と宣告された7月から、悲しくて悲しく毎晩泣いていましたが、家族の前や病院では泣くのをずっと我慢していました。でもこの日発作止めをもらったら、いよいよチロルとのお別れが近づいてると再度実感してしまい、待合室で泣いてしまいました。チロルは長くない…とずっと覚悟していたけど、やはり悲しすぎます。

 

  10月17日

10月20日 縫ったところにかさぶたの様に血と膿が張り付いています。

 

10月22日 膿が再び大量に。口も歪んできた?

 

10月28日 こんなに小さな体。オムツは子供用(人)です。

 

 

11月2日 足に力が入らない為トイレの際はチロルの体を支えていたのですが、踏ん張れないからなのか、ただ出すほど量が溜まっていないからか、1~2週間ウンチが出ない状態が続いていました。この日も2週間ぶりのウンチ。なかなか排便しないので、下痢が治ったか分からずにいたけど普通のウンチ!ご飯をa/dとi/d缶を混ぜたものをあげていて割合2:1落ち着きました。(a/dだけだと下痢をするみたい)

そして夜、歯が抜けたようで床に落ちていました…。左犬歯につづき、2本目。たぶん奥歯?口の中は見れないけど、そろそろ上顎貫通しそうなのかな…。

 

11月6日 どんどん穴が広がる。口、右目の方も骨が溶けてきました。

 

11月14日 右側の鼻・目も腫れています。

 

11月19日 白いのは抗生物質の軟膏です。左側ほとんど崩壊…。

この日は1ヶ月ぶりの病院に行ってきました。軽く脱水がおきているので皮下点滴をしてもらい、鼻のチューブも新しいものに取り替えてもらいました。と、いうのも右側も腫れてきているので、もし次にチューブが劣化して取り替えなければならなくなった時、もうチューブが入らなくなるんじゃないかと不安だったからです。前回2ヶ月で交換したので、今回は少し早めに…私の中ではおそらくこれが最後だろうなという気持ちでした。案の定、いつもスルスルとチューブを入れていたのに、今回はなかなかチューブが入らない。かなり狭くなっているようでした。やっぱり今日の診察で交換してもらって良かった…(その後、家でチロルの顔お掃除中に目の穴を除いたら、骨がほとんど溶けているので右鼻に通したチューブが見えていました)

 

チロルがこんな風になってから…特に目の膿が酷くなってからは、子どもたちが寝たあとに毎晩かかさずチロルの顔のお掃除&抱っこタイムとしていました。少しでも綺麗なチロルにしてあげたくて、血や膿やよだれで汚れた顔を拭いたり、穴の中の膿を取ったり、エリカラにつけたナプキンを取り替えたり。チロルにしたらありがた迷惑だったと思います。放っておいてよ!と思っていたかも。ごめんね。

 

11月20日、疲れのためか子供たちを寝かしつけるのと一緒に私も寝てしまいました。この夜チロルが鳴いていたようで、母がよしよしと撫でてくれたそうです。

 

21日の日中も、おしっこでもないのににゃーにゃー鳴いて、どうしたんだろうと思いました。頭を撫でていると大人しくなり久しぶりにゴロゴロと喉を鳴らしてくれました。寂しかったのかな?しばらくチロルを撫でて、(日中は子供がいてゆっくり出来ないので)夜になったらいっぱい抱っこしてあげるからね!…そう思っていたのに、この日の夜もまたしても寝かしつけで寝落ちしてしまいました。。もう後悔しかありません。なんで寝ちゃったんだろう…

 

22日の朝 いつもより少し早めに目が覚め、チロルにご飯をあげてから子供たちの朝ごはんの準備~上の子の幼稚園の準備などバタバタしていました。8時くらいだったのか…時間は不明ですが、部屋の隅っこで寝ていたチロルがピクピク動いていたような…一瞬、ん?と思ったのですが、子供の準備などに追われてチロルの様子をしっかり見ないまま、そのまま外出してしまいました。子供を幼稚園に連れて行き買い物などを済ませて帰ってきたのは9時半頃。チロルのオムツのストックがなくなっていたのでそれを作り(子供用オムツに穴を開けたもの)、チロルは寝ているみたいだし今のうちに皮下点滴しちゃおう!と思い準備し、いざチロルを見ると、亡くなっていました。

 

チロルが死んでしまっているのに気づいたのは10時くらいだったか…

朝起きた時はまだ生きていてご飯もあげれてたのに。おそらく、8時~9時の間、あのピクピクしていたのはもしかして死ぬの直前の痙攣だったのではないかと、今にして思います。ですが、暴れるわけでもなく、苦しそうに鳴くわけでもなく、本当に寝ているかの様に静かだったので、チロルが一人死んでいったなんてちっとも気づきませんでした。最近にゃーにゃー鳴いていたのは死期が近かったからなのかな。なんで夜寝てしまったのか!いっぱいいっぱい抱っこしてあげれば良かった。朝ももっと気にかければ良かった。私も主人も同じ空間にいたのに、看取ることなく死なせてしまった。近くにいたのに…チロルの最後は絶対そばにいたいと思っていたのに…

 

ごめんね、チロル。

今まで苦しかったね、よく頑張ったね。

最後はきっと癲癇の発作が出ると言われて覚悟していましたが、誰も気付かない程静かに息を引き取ったチロル。亡くなった直後の顔もとても安らかな顔をしていて、それが唯一の救いです。チカちゃんはすごく苦しそうでしたから…

 

 

この記事を書き始めたのが2017年12月なのですが、今は2018年3月…

少しずつ少しずつ、休み休み書いていたらこんなに遅くなってしまいました。

今でもチロルを思い出すと涙が出て、これを書いてる時も泣けてしまってなかなか進みませんでした。

腫瘍自体は痛くないと先生はおっしゃっていましたが、目も見えない耳も聞こえない、食べるのは大好きだったのにご飯も食べれなくなって、本当に可哀想でした。私のエゴで抗がん剤治療や経鼻チューブを入れたり連日の通院と、チロルにとって嫌なことをたくさんしてしまいました。チロルは本当に病院に行くのを嫌がっていて、キャリーに入れられるとずっと鳴きわめいて、便失禁してしまう程でした。何もせず、亡くなるまで家でゆっくりさせてあげれば良かったのかもしれませんが、少しでも長くチロルと一緒にいたくて、諦めきれなくて、私の我儘に付き合わせてしまった。

最後の願いは、チロルが苦しまないで天国に行けること。実際本当かどうかは分かりませんが、どこかで「餓死が一番苦しい」と読んだので、死ぬ直前までチューブからご飯があげられたので、はじめは躊躇していた経鼻カテーテルですがやって良かったと思います。こんな見た目ですが内蔵は問題なかったのです。それでも最後は1.3キロとガリガリになってしまいましたが…。

 

鼻腔内腫瘍ということで、先が長くないことも分かっていたし覚悟はしていました。

普段子供の世話に追われ日中は平気なのですが、ふとした時に可愛かったチロルの思い出、辛い闘病生活をぐるぐると思い出して泣いてしまいます。テレビの動物番組で、茶色の猫ちゃんが映るとチロルを思い出しては涙…。(茶色は茶色でもテレビの子は茶トラでしたが^^;)我が家の長女猫チョコタンを抱っこしてみても、余計チロルを思い出してしまって辛くなります。ペットロス程ではありませんがまだまだチロルの死の悲しみは消えません。

とっても人懐っこくて、猫より人が好きでした。

鼻水・涙目の顔を私の顔に押しつけてすりすりしてきたり、寝てる時以外常にゴロゴロ喉を鳴らしていたり。

人間の2才児の男の子の様な子でした。私は男の子2人いるのですが、下の子は今2才。言うこときかない、元気で無邪気、ちょっとおバカな所がそっくりです!そんなチロルも子供たちに尻尾を握られようが追い掛け回されようが怒らず良いお兄ちゃんをしてくれていました。

 

天国でチカちゃんと会えたかな?

私も早くそちらに逝きたいです。それまでちょっと待っていてくれるかな。

 

 

鼻腔内腫瘍のほとんどはリンパ腫だそうです。リンパ腫なら抗がん剤が比較的良く効くようですが、それ以外の癌だったら抗がん剤はやはりあまり効かないかと思います。ですが、最後にチロルが試した分子標的薬は効果が期待出来るかも?と思いました。完治は難しいかもしれませんが、初期なら腫瘍が小さくなるかもしれません。チロルはそれほど長く抗がん剤治療をしませんでしたが、心配していた副作用もなかったです。もし今癌と戦っている猫ちゃんがいたら、様子をみて試してみてもいいかもしれません。

 

最後に。チロルとチカちゃんはちばわんさんからのご縁で譲り受けた猫で、チロチカの預かりボランティアさんとも今でも仲良くさせてもらっていました。チロルがご飯を食べなくなった時も色々と相談にのってもらったり、励ましてもらったり。チロルに続いてチカちゃんの調子が悪くなった時も心配して気にかけてくださりました。チロルの兄弟猫を飼っているチロルの元里親さんは、何度もお見舞に来てくださりました。本当に本当に有り難かったです。チロルとチカちゃんに会えて本当に楽しくて幸せな猫ライフでした。素敵なご縁をありがとうございました!

我が家にはあとはチョコタン1匹となってしまいました…お陰様で今まで病気知らずでまだまだ元気そうですが、チロチカのぶんまで長生きして欲しいです。