政府の「21世紀環境立国戦略」について検討してきた中央環境審議会の特別部会が25日、安倍晋三首相に示す提言の原案を示した。日本の公害克服の経験や技術を生かし、アジア地域での国際環境協力を展開する「クリーンアジア・イニシアチブ」を提唱。地球温暖化防止や資源の有効活用に向けて「日本型モデル」を世界に発信するよう提言している。

 提言は8つの戦略に分かれている。クリーンアジア・イニシアチブでは、汚水処理や廃棄物処理といった環境インフラ整備や公害防止技術の分野で国際協力を推進し、途上国の公害や温暖化対策に貢献するよう求めた。また、主要国(G8)と連携した違法伐採防止策など森林保全活動の重要性にも言及している。

 東アジア全体での資源再循環の実現に向けたビジョンの策定や生物多様性の保全に向けた政策の推進なども掲げられた。柱となる地球温暖化防止戦略は、24日に安倍首相が示した「美しい星へのいざない」をもとに組み立て直す。

 政府はこれらの戦略をドイツで来月6日に開かれる主要国首脳会議(サミット)や来年の北海道洞爺湖サミットなどでアピールする。