田中真紀子元外相(無所属)は25日夜、国民新党の亀井久興幹事長らと都内のレストランで会談し、参院選後の政局を見据えて国民新党と連携を強化することで一致した。田中氏は政界再編に強い意欲を見せており、国民新党との連携により、参院選後の政局はますます流動的になった。
会談は田中氏が経営する東京・目白のイタリア料理店を貸し切りにして行われた。会談では、田中氏が参院選での選挙協力やその後の政局について幅広く協議し、大筋で方針は一致したという。
会談後、田中氏は記者団に「衆院の3分の2を与党が占め、何でも法案がバンバン通ってしまうことに大変な不信感を持っており、政界再編は絶対必要だという認識を共有した」と述べた。会派入りについては「政治は生き物なのでアンテナを高くして判断していく」と言葉を濁した。亀井氏は、「今の政治をどう見るかという方向性は田中氏と一緒だ」と述べた。
田中氏にとって、国民新党との連携は存在感を示すチャンスとなる。一方、国民新党には発信力をアップできるメリットがあり、両者の思惑は一致したようだ。
田中氏は、小泉政権発足時の13年4月に外相に就任。14年1月に更迭された後、秘書給与横領疑惑で議員辞職。15年11月の衆院選で復活当選した。その後、「民主党・無所属クラブ」入りし、小泉純一郎前首相や自民党を批判してきた。
一方、国民新党は17年夏、郵政民営化に造反し、自民党から離党した元衆院議長の綿貫民輔代表らが結成。現在衆院4人、参院4人で、衆院会派は6人が所属する。保守色の強い議員が多く、安倍晋三首相とのわだかまりは少ない。自民党の一部には参院選後に国民新党との連携を模索する動きがある。ただ、自民党には田中氏へのアレルギーも強く、田中氏が会派入りすれば、自民党との関係修復は困難になるとの見方が強い。民主党との関係にも影響を及ぼすため、国民新党がどのようなかじ取りをするか注目される。