ジェイデビット用暗証入力器の視覚障害者対応

現在、銀行 ATM などでは、数字キーがタッチパネルになっていたり、配列が電話番号配列であったり、電卓 テンキー 配列であったり、あるいは左から順番に並ぶものになっていたりとさまざまで統一されておらず、覚障害者 にとって使いやすいとは言いがたい状態になっている。 ジェイデビットサービス開始前の1998年から約1年間行われていた郵便貯金大宮ICカード実証実験 では、実験に参加した視覚障害者 から、ボタンの配列について一貫性がないことの指摘を受けた。同ICカード実証実験の実験端末機はすべてボタン式電話式配列 のものに配列を変え実験は終了したが、このことはジェイデビットにも生かされ、郵便貯金 の提案で全ての端末機のPINパッドがボタン・電話配列式に統一されている。

しかし、配列の固定は手指の動きから入力数字を悪意に推測される可能性から、周囲への露見を防ぐ必要があり、近年のキャッシュカードの盗難・偽造の犯罪の増加から、キャッシュカードをそのまま利用することの多い日本のデビットカードサービスでは、操作性と安全性とを両立した構造が求められている。

旧東京三菱銀行が参加しなかった理由

都市銀行で参加していないのは旧東京三菱銀行 のみであるが、旧UFJ銀行 との合併に伴い誕生した三菱東京UFJ銀行 では、両行のシステムが並存する現在、旧UFJ店の口座で発行されたキャッシュカードのみデビットカードとして利用可能である。両行のシステム完全統合による今後の動向が注目される。なお、同じく三菱UFJフィナンシャル・グループ に属する三菱UFJ信託銀行 はジェイデビットに参加している。また、旧東京三菱銀行も京都市 及び滋賀県 の一部で導入されている独自のデビットカードシステム「きょうと情報カードシステム(KICS)」(19989月にジェイデビットに先駆けて導入された)には199811月から参加しているので、三菱東京UFJ銀行の旧東京三菱店発行のカードでもこちらは利用可能である。

旧東京三菱銀行がジェイデビットに参加しなかった理由として、そもそもジェイデビットは旧郵政省 が主導で作られたサービスでもあり、大蔵省寄りであり民間銀行主導のシステム構築を企図していた旧東京三菱銀行が強く反発した経緯がある