花巻市大迫町の「早池峰賢治の会」(浅沼利一郎会長、会員68人)は、大迫地域の宮沢賢治ゆかりの地を記した「大迫賢治マップ」を作製した。賢治の作品や手紙に登場する同地域の地名をピックアップし、賢治の足跡が一目で分かる。同会は「大迫における賢治を知る格好のガイド」の完成を機に、さらなる活動の活発化を誓う。

 同マップはA3判のカラー刷り。2500部作製した。大迫図書館や早池峰山岳博物館などの公共施設に置き、希望者に配布する。

 表が地図となっており、写真やイラストを交え、ゆかりの地名約30カ所を赤字で記載した。

 裏では賢治と大迫の関係を説明した。土性地質調査のため訪問した際に宿泊した旧石川旅館での逸話や、早池峰山で詠んだ詩で当時あまり問題視されていなかった高山植物の採取をたしなめていることなどを紹介している。大迫にある猫山が、代表作「風の又三郎」の舞台との説もあることも解説した。

 同会は昨年6月に住民有志が集まり発足した。大迫にも賢治の足跡が多く残っていたが、顕彰組織もなく住民にはあまり知られていなかった。

 マップ作製は、活動の第一歩として設立当初から、童話や短歌、手紙などを参考に進めてきた。

 浅沼会長は「マップを見て大迫と賢治の関係の深さを理解してほしい。今年は生誕110年の記念の年。さらに大迫住民の賢治顕彰意識を高めたい」と張り切る。




●宮沢賢治イーハトーブ館の概要
「宮沢賢治イーハトーブ館」は、宮沢賢治と賢治の作品を愛するたくさんの人々により発表された賢治に関する様々なジャンルの芸術作品、研究論文を数多く収集し、分かりやすく整理して、誰でも自由に見たり触れたり利用したりするための施設で、平成4年10月に開館しました。
 また、イーハトーブ館には賢治作品の愛好者、研究者の集まりである「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」の本部も設置されています。さらにイーハトーブ館では賢治作品の童話絵本、研究書、CD、ビデオなども販売されているほか、各種講演会、研究発表会が行なわれたり、賢治祭、賢治生誕祭ではコンサートも開かれたりしています。
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