コンピューターの起源はどこにあるのかと少し歴史を振り返ってみました。

 

何を起源とするのかにもよりますが、その内部ロジックを動かす、数学を起源とすると紀元前3000年頃の古代バビロニア時代にまでさかのぼってしまうため、電子計算機の起源として述べさせてください。

 

そうすると、1930年代頃のアランチューリングの時代となりましょうか。

(電子コンピューターって生まれた間もないものですね。。)

 

彼はコンピューターの父とも呼ばれたりもしております。

彼はBombleにより、ナチスドイツの当時最強と言われた暗号化マシンエニグマの解読に成功しました。

 

この中で私はBan(Banburismus)と呼ばれる証拠を積み付する測度法に大変興味を持ちました。これは彼をモデルにした映画:イミテーションゲームの名場面で、毎朝6時に発せられる最初の通信の常套句「ハイル・ヒトラー」をもとに暗号を紐解くシーンのアイディアにつながったのではないでしょうか。

 

Banはエニグマの特定のローターの並びを除外することで、Bombe の設定をテストする時間を大幅に減らすことに貢献します。実際、暗号解読という響きはデスノートのLを連想させるような、整然とした論理にもとづくかっこ良い響きがありますが、本当のところは地道に言葉の経験則を統計的手法を駆使して泥臭く、地道に解を推測していくことが重要であったようです。

 

数学的矛盾よりも、人為的ミスの方が見つけやすいし、分かりやすいということでもありますね。良く言われる皮肉に、素人の詐欺師はシステムを騙し、プロの詐欺師は人を騙すとあります。

 

第二次世界大戦で暗号の分野に関しては日本軍も世界水準にあったようですが、米軍に日本軍の暗号が解読されてしまいます。それも、外務省の人為的運用ミスにあったとのことです。「レッド暗号」とその後継である「パープル暗号」を同文で打って送信したとか、いかにもコンピューターに不慣れな役人のやってしまいそうな凡ミスですね。

 

iPhoneのアプリのプログラミングに没頭してしまうと、数式こそ全てのようなバーチャルな世界にのめり混んでしまうため、こうした人間味の大切さを改めて考えねばとも思います。

 

実際、言葉の情緒やそれに伴う人の表情など情報の伝達は意識しない角度から発せれることも多いようで、これほどの偉業を成し遂げ、天才と言われようと寂しい人生をたどってしまったアランチューリングもこの人間味あるコミュニケーションは苦手であったようです。一説では彼はアスペルガー症候群の典型型とも言われておりますが、もし、IQのみならず、EQも高かったらもっと英雄的存在となり、戦後幸せな暮らしをできたかもしれませんね。