とある学会で偶然スピードスケート金メダリストの清水宏保さんの講演を聴く機会がありました。
スピードスケートの「す」の文字も知らぬ私にとっては、勉強の息抜きにと何となく聴講させていただいたのですが、結論から申し上げますと面白い、というかプレゼンがうまい!ですね。
アスリート一筋の人生を駆け抜けたのに、どうしてこんなにも話が上手かったのでしょうか。ご本人は35歳から必死に経営や営業を学んだなどと仰っておられますが、それ以上の何かを感じました。
やはり、歩んできた経験(人生)が一般の人と次元が違うのかもしれませんね。話のネタも豊富でしたが、何よりも心から人に伝えたい、聞いてもらいたいという話し方になると、自然と聴講する側も話に引きこまれるような気がします。
特に、心に残った言葉は目的をゴールとするのではなく、その一歩むこうまで考えるということ。
中でもソルトレイクシティの銀メダルの経験はトップとの差はわずか0.03秒であったらしく、亡きお父様のゴールの10m先まで走り抜けよとの教えを、そこで守れなかった自分を非常に悔しがっているように思えました。
0.03秒などストップウォッチでいくら連打しても、その差を再現できません。それしぐらいの戦いとなると精神論にもなりますね。
ただ、こうした苦い経験も、これ以外の苦い経験(選挙落選や交通事故など)も全て学びとして自分の糧へと変える姿勢は脱帽です。まさにアスリートと言える方でした。
私のアプリは動画から0.5秒の差を切り抜くものですが、もっとストイックに細かくしていくこともありかななど、ゴールの先を見る姿勢を共感させていただきました。