今回は水木しげる先生について書かせていただきます!

 

水木先生はゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの漫画家です。

 

筆者は幼少の頃、大のゲゲゲの鬼太郎ファンで、かなりはまり込んだ時期がありました。鬼太郎の持つ小道具がとても魅力的でしたね。リモコン下駄にちゃんちゃんこ、そして仲間を呼ぶオカリナと。。あのオカリナ、実は時々、剣に変わったり、鞭に変わったりと便利ですよね。。筆者もあれはいいなと思い粘土で図工の時間に自作してみたこともありました。

 

オカリナで呼んだ妖怪仲間と一緒に戦うところなどはドラクエのモンスター仲間やFFの召喚獣、ポケモンへとインスピレーションを与えたところもあるのではないでしょうか。個人的には戦力よりも、智恵をくれる目玉の親父が好きでしたが。。

 

私は恥ずかしながら、水木先生に関しては名前こそは知っていたものの、その生い立ちはほとんど存じておりませんでした。当然、どういう状況であの作品が作り上げられたのなんかは知る由もなく、大人になった今やっと、その少しかもしれませんが、何を伝えたかったのかが理解できた部分もあります。うまく、それを説明することは難しいですが、鬼太郎のストーリーの中にしばしば人間と戦争の不条理を考えさせられる場面もいくつかあったのは今でも覚えております。妖怪アカナメの巨大化の話は特に印象的でした。

 

水木先生はその生い立ちが壮絶で、20の時に戦争を経験し、片腕を失い極貧の中40近くになっても漫画を続ける。そんな中、ゲゲゲの女房の映画でこんなセリフが水木先生より述べられます。「お金はあるうちに使え」と。。

 

今の豊かな時代から考えると計画性のかけらもなく、フィナンシャルプランナーから怒られてしまいそうな発言ではありますが、この言葉の重みは戦争を経験し、死と直面したからこそ、今の時を大切にする姿勢にあったのではないかとも思えます。何事もたとえ極貧だとしても命まで取られないからいいじゃないかとの考えは現代人にとって少し必要な信念のようにも思えます。

 

この漫画もおそらく明日死ぬかもしれないという覚悟を持ち、片腕を失った自分にできる最大限のできることを模索し、たどり着いたものなのかもしれません。

 

目に見えない妖怪という、この世にないものを想像し作品にまとめる。並大抵の創造力ではありませんね。やっとのことでiPhoneアプリを作り上げる私の創造力とは比べ物になりません。

 

ここに水木先生の尊敬の念を記します。

 

水木先生はゲゲゲの女房で少し話題にもなりましたが、是非ゲゲゲの鬼太郎を先に見てほしいですね。鬼太郎を知った上で、ゲゲゲの女房を見るとまた水木先生への見方もいくぶんかわるかと思います。