とある参考書に脇役の意味とは主役以外のものを指すとありました。そんなのわかってるわ!と突っ込みたくなるような意味ですが、もう少し深く考え、iPhoneアプリの役割というものも振り返ってみたいと思います。

 

そもそも脇役好きの私にとっては脇役とはエキストラや友情出演などでちょこっと出ただけの俳優とは違い、映画やドラマにとってなくてはならない存在と考えます。Wikipediaでは大物俳優が脇役となった場合はゲスト出演と呼ぶべきなどと書かれていますが、作品としてはどんなに大物のゲスト出演だとしても、それより脇役の方が価値がありますよね。

 

日本人では竹中直人、海外ではモーガンフリーマンなど、私の好きな名脇役な俳優です。もちろん彼らは主演として演じる機会もありますが、助演として演じた時の主役やシーンの引き立て方には脱帽です。

 

それは決して主演を邪魔せず、自分の個性を活かし溶け込むように作品に絡みながら一体化するところなど神業とも言えます。竹中直人のいないShall We Danceではただの内気なオジさんの社交ダンスデビューになってしまったでしょうに。。

 

この脇役の概念はまさにiPhoneアプリにも通用するように思えます。

 

そうです。iTunesストアにある全てのアプリはまさに脇役とも言えます。メインの電話、メール、インターネットなどの機能を主役とするのであれば、こうした機能とかぶらないように価値を見出すことを目標にしなければならないと考えます。

 

主役と同質となっては取捨選択の対象になりかねません。であれば、いかに主役と絡み作品として同調するかが今後の課題です。

 

iPhoneアプリCatch Questionsを開発の中、この脇役的な機能に強くこだわりを持ったのも、私自身脇役好きである背景にありますが、表に出なさそうなところにこだわりを持つというスティーブジョブズの信念の影響もあります。進化を続けるiPhoneアプリの強みはまさにここにあると言えましょう。