円周率を10万桁暗記した日本人の方がいるそうです。
宮城県古川市の寺院出身の原口證さんです。
10万桁とひと口に言ってもピンとこないかもしれませんが、10万桁を16時間かけて暗唱したとなるとその努力と偉業は測り知れないものがございます。
文字を暗記するのではなく、数字を暗記しているのだからその難易度はさらに上がるでしょう。また、40歳から放送大学で勉強を始め、円周率に出会いその暗記に挑戦してみようと思いたったそうで年を取ったら人は暗記できなくなるなどの固定観念を吹き飛ばしてくれるような、アラフォーの私にとってはとても勇気づけられます。
原口さんはお寺の出ということもあり、円周率の暗記にはお経を読むように瞑想し、楽しみながら覚えていったそうです。数字に語呂合わせを用いて、数字の羅列の中から小説のように意味を当てはめながら覚えたとのことでまさに想像力の賜物です。
実際、とあるテレビ番組では原口さんの脳を解析するシーンなどありましたが普通の方ですと数字の羅列の暗記では脳のほんの一部しか活性化しないところなのですが、原口さんは数字の羅列を暗記する時は脳全体が活性化するような特殊な動きをしていたそうです。
これは脳科学的にも単なる暗記を超える働きが考えられます。数字の中にストーリーがあり、登場人物があり、その映像が思い浮かべられたりと、まるで感動する映画を見るような動きがあるというものです。
物事を覚えるにはやはり教科書の文字を眺めていればよいというわけではないですね。
ストーリを思い浮かべながら頭の中で映画を作れるような才こそが真の意味での学びであり、楽しみであると思います。
私のiPhone アプリCatch Questionsでは映画のシーンを語学の勉強に応用することを一番に考えております。想像力がなければ楽しめませんし、何よりも続けられませんから!