→最初へ(Another world NO,1)










広場で出会った謎の男性ピグ



“ノア”



銀髪で、他のピグに比べて若干異様なオーラを放っていた。











「この世界をぶっ壊す、っていきなり何なの?」





「言葉通りさ。マオもそうしたいって言ってる。」





「マオが!?」











マオの操縦者である私には聞こえなくて、ノアという人物には聞こえているらしい。



今パソコンの画面上で起こっていることに私はまだ理解できていなかった。











「おまいら操縦者はピグの自由を奪っている。」





「え?」





「じゃあマオの疑問に答えられるか?」





「マオの疑問??」





「“自由って何ですか?”」





「・・・。」











ピグを始めたときは、仕事に支障が出てしまうかもしれないぐらい、ピグにハマっていた。



ピグに自由を奪われていた、といっても過言ではないぐらい。



でもそれは決して悪い意味ではなかった。



実際、楽しい日々だったから。



それなのに、マオが自由を求めていたなんて。







「・・・私の楽しみはマオの楽しみであって、マオの楽しみは私の楽しみでもあるの!」





「・・・。」





「マオがそんな・・・私を邪魔扱いするわけないよ!」





「・・・。」











ノアという人物は私をからかっている、そう感じた。



実はノアの操縦者がいて、テキトーに相手しているのではないか?











「まぁいい。この世界をぶっ壊す気は“今は”ないんだな。」











続けてノアが言った。











「おまいたちとピグはリンクしている。

だからピグ達は自由を奪われている。自由になりたがっている。

でもそれは、お互いのためなんだ。

・・・操縦者を邪魔扱いしてるピグもいるけどな。」





「自由・・・。」





「ま、今日はログアウトしな。

とりあえずマオの部屋に“きたよ”はしておく。

またこの世界で会えそうだな・・・。」











そう言ってノアは消えた。



しばらくして私はログアウトした。



マオは闇の中に戻された。







翌日の会社にて。



「アダムのひ孫・・・。」



ボーッと考え込みながらも仕事はこなした。



「ちょw魂抜けかけてる!w」



と、ご令嬢の優さん。






そう、この世界はマオとは違う、光の世界・・・。