『皮膚 0番目の脳』が面白かった話(3) 兄弟
前回は、胎児は子宮の中にいる時に
自分の身体が子宮の壁に触れた時の感覚と、
自分の身体を触って感じる感覚はぜんぜん違うもの。
自己と他者の区別
を始めているという研究について説明しました。
さらに興味深いのは、双子の胎児についての研究です。
下の図では、右側の胎児が左腕を振り上げている動作↓
をしています。
要するに、同じ子宮内にいる自分以外の人間に触れることにより、
皮膚感覚を通して他者を感じているわけです。
ということは、左腕を振り上げている胎児は、
①子宮の壁
②自分自身
③自分以外の人(意識を持った存在)
を感じていることになります。
この画像を撮った研究者は胎児の腕の動作に着目して
触れるまでにかかった時間を計測しました。
その結果、意識を持った自分の兄弟に触れている時が
最も時間が長く、しかも優しく触れていたそうです。
胎児は子宮の壁と違って、
触れると押し返してきたり、握り返してくる
自ら動き反応する存在(兄弟)を
特別なものとして感じ分けているのではないか
と推察されるわけです。
人は本能的に他者との触れ合い、コミュニケーションを
望んでいるということなのでしょうか?


