こんにちは。
絵本作家のきゃっとえいぶるです。
今日は病気の種類や症状の重さに関係なく、
「辛さは比べるものじゃない」っていう大切なことを
綴ります。
先日、友人からお手紙を頂きまして…![]()
その友人は、
めまいの病気をかかえていらっしゃいます。
それは聞いていたんだけど、
めまいの病気になったとき、
医師から
「がんに比べたらたいしたことない」
と言われたそうで![]()
当時、ちょうど私が癌になった頃だったようで、
心を痛めていたとのこと。。。![]()
私はその手紙を読んで
その医師に対して
なんですと!?![]()
と思いました。
痛みやつらさに優劣?というのか、
そういうのってなくない⁉️
比較するものじゃなくない⁉️
まあよく
『風邪をひいたようなもの』
だの、
『はしかにかかったようなもの』
だの、
そういう言い回しはあるけれど。
私は声を大にして言いたい!
/
辛さや苦しさは比較するものじゃなーい!
\
強いて言うなら
自分の中での強弱はあるかもしれない…。
例えば手術後だったりすると、
「1番痛いのを10としたら今いくつくらいですか?」
とか
よく聞かれるもんね。
それは改善してるかどうかの確認だから
必要かもしれないし、
自分の中でも
あの時のあの痛みに比べればマシ、
とかそういう思いもあったりする。
でも人と比べたり
違う病気と比べるようなもの
じゃないのでは?
って私は思うのです。
それこそ比較じゃないけど、
私はめまいの病気じゃないけど、
かなり頻繁にたちくらみを起こすので
そのしんどさったら
ホント、クラクラする。![]()
私の場合は頭に血が上りやすいのか、
かがんだ動作をすると
ザザーッと
目の前が真っ暗の色も見えない、
砂嵐が降っているような、
そんな状態になるのが
非常に怖くて
屈んだ動作をするのがとても怖い。![]()
めまいの病気がなくてもそんなだから、
ましてめまいの病気となると
それはホント辛かったんじゃないのかな?
と思うのですよね。
辛いから病院へ行ったのに
そんなのたいしたことない、
とか言われたら…
私だったらめちゃくちゃ傷つくなぁ…![]()
友達は私ががんだったことを
心配してくれてますが、
私のがんは進行がとても遅いがんだったので、
がんの中では
「そんなたいしたことない」がんなのです。
実際に医師にも
「きゃっとさんの手術、
術式は派手だけど、
たいしたことないです」
って言われて
その言い方!💢
って今でも思います。
それはね、医師は毎日色んな患者さんを見て
生死の境をたくさん見てきたことでしょう。
でもね、
私にとっては私のがんは私のがんなのです。
確かにもっとしんどい治療を受けている仲間を
たくさん見てきて
それらに耐えている仲間を
心から尊敬しています。
でも、私には私の辛さがあって。
私はがんの手術によって
完全に妊孕性を失って
もともと子供もいなかったので
私は、永遠に自分の子供を持つことが叶わない。
子供がいないってことは
可愛いと言われている孫もうまれることもない。
それは本当に当時は辛いことで、
それを決めてたときは
発狂するほど泣きました![]()
泣きすぎて過呼吸になって、
あの日のことを思い出すと
今でも胸がえぐられます。![]()
幸い月日が流れて
少し自分の心も癒えてきているけれど…
私より辛い治療を受けている人でも
すでにお子さんがいらっしゃったりする方を、
それはそれで心配だったりすると思うけど
でもお子さんいらっしゃるし…
と、ひねくれてみていた時期もありました。
医師も日々多くの命を預かっていて、
現場の中で無意識に出た言葉だったのかもしれません。
だけど、患者としてはその何気ない一言に深く傷つくこともあるんだ…って、
知ってもらえたらうれしいです。
病気は分かりやすい例だと思うけど、
病気じゃなくてもそれぞれ辛さって
なんだかんだ みんなどこかしら、
辛いことがあるものだと思います。
それを結構ほかの人に
そんなのこれに比べたらたいしたことない、
みたいに言われてしまうことって
経験ありませんか?
自ら奮起して、
これに比べたら、たいしたことない!
と頑張れるタイプの方は
それでも良いかもしれないけど、
でもそのことばに傷ついているとしたら、
そんなことばは聞かなくていいよー!!!
誰とも比較する必要ない!
つらい自分をいたわって、いたわって、
ああ、つらいよね…
って認めて欲しいなぁって思います。
つらいね、
そんな中、よく頑張ってるね、
って
自分を大事にしてほしいなーって
心から思っています。
つらいな、しんどいな、
そんな自分を
人と比べることなく
ちゃんと愛してあげてくださいね。
だからね、どうか比べずに。
あなたの「つらさ」は、あなたのもの。
ちゃんと感じて、ちゃんと大事にしてあげてくださいね。





