こんにちは。
絵本作家のきゃっとえいぶるです。
今日は、「ひとりじゃないよ」って伝えたくなった理由について書いてみようと思います。
がんを経験し、いろいろな想いを抱えてきた中で、気づいたことがありました。
先日、茨城県笠間市の「まちの駅 笠間宿」で開かれた青空市に参加し、
初めての対面販売をしてきました。
そのとき、ふと心に浮かんだのが、
「私は誰に向けて絵本をつくっているんだろう?」という問いでした。
今日は、私が「絵本を届けたい相手」に気づいた出来事と、
その背景にある、がんや妊孕性のこと、自分の気持ちについてお話ししたいと思います。
(↓当日の販売や反省についてはこちらのブログにまとめています)
青空市でたくさんの人と話しながら、ふと、4年前のあの日のことを思い出しました。
それは、私にとって人生の転機ともいえる日――妊孕性の温存を諦めた日です。
たまたまなのですが、
青空市に参加した日は4年前の同じ日でした。
4年前にがんに罹患。
もともともう年齢も子供を産めるか産めないかの
ギリギリのタイミングで、
子供が欲しいと焦っていたタイミングでもありました。
でも私にはパートナーもいないし、
と思いつつ、
不妊治療をされた方からお話を伺ったりしていました。
そんなときにがん罹患が判明。
手術後ホルモン療法を10年やる可能性が高い、
となって、
え?
10年後ってもう子供産めないのでは⁉️
と焦って婦人科を受診。
手術の後、少し治療のタイミングを遅らせて
妊孕性の温存をすることはできる、
という話でした。
ちなみに最低でも100万はかかるだろうと言われ
でもどうしてもやりたい!
と思いました。
が。
私はもともと若い時からずーっと薬を飲んでいて、
妊娠出産のときにその薬を飲まずに
いられるか?
という
そもそもなぜ子供を産む積極的な行動に
移せなかったか、
という問題を突き詰められました。
結局悩んだ末に妊孕性の温存をしない、
という決断に至りましたが、
その時は本当に辛くて
多分私の人生の中で1番辛かった日は
あの日だな、
と思います。
その後、子宮体がんにも罹患していたりして、
結局もしあの時100万出していても
子どもを産むことは叶わなかったので
経済的にはやらなくて正解だったのですが、
でも子どもを産むことはないかもなあ、
という漠然とした思いから
キッパリ、
子どもを産むことは100%ない、
という状態になったことは
私の中で未だに心のキズです。。。
そんなこんなことがあり、
小さい赤ちゃんとかをみると、
ああ。わたしはひとりぼっちだ、
と思ったりすることがあります。
ちょうど姪っ子が産まれたりもして、
羨ましいなあとか。
心が弱っているときは
世の中の頑張っているお母さんたちには
大変申し訳ないですが、
子育ての悩みを方すら
「でも、子供がいるからこそだよね」
とひねくれているときもあります。
でもそれから4年経ち、
いろんな出来事が私にも起きて
子供が居ない人生を
それはそれで謳歌しております。
とても淋しい。
ひとりぼっち。
そんな想いは未だに強くあるけど、
でもあの絶望の先の人生で
私は子供のような絵本を作り、
重たいスーツケースに絵本を詰めて
元気に外で作品を販売している❢
そんな人生に繋がっていました![]()
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だからこそ伝えたい。
ひとりぼっち。
そう思っている方に
あきらめなきゃいけないことがあるかもしれない。
つらいこともあるかもしれない。![]()
でも
楽しいこともたくさんあるよ!
人生分からないよ!
私が絵本を作って売ることで
そんなことを伝えてみたい
そんな風に思っています。
同じように「一人ぼっちかもしれない」と思っている方、いませんか?
私の絵本、「うずまきぐるぐる」は
私が闘病後、疲れ切ってしまった時に
私自身が元気になるために作った絵本です。
「うずまきぐるぐる」は
何にもできないように見えても
堂々巡りのように見えても
ちゃんと人生を進めていく、
そんな日々を描いたお話です。
疲れた時にこの本を開くとホッとして、
この絵本作ってよかったなーと思います。
この絵本、
淋しいがんサバイバーのメンタルを救ってます。。。
そんなわけで
さびしい人、しんどい人に
この本が届け!と思って絵本を販売しています。
GWに姪っ子達が泊まりに来て
楽しかったけど
クタクタになりました![]()
こんな風にママたちは毎日クタクタになっているかと思うと、
羨ましくもあるけど、
やっぱりママたちは尊い、
と思います。
ひがみだけじゃなく
見られるようになってきたのは
4年の月日で
私の心も癒えてきているのかもしれません![]()
ちなみに
5/12は手術をした日!
4年間、色々ありました。
つらいことやさびしいことはあるけど
でもそれだけじゃないよ!
そんな想いを伝えたいです!
今日も、誰かの心がふっと軽くなりますように。








