こんにちは！
絵本作家のきゃっとえいぶるです。
小さな姪っ子のひとことが、絵本づくりの原点に。
今日は、新作絵本「まつげのながいネコ」誕生の裏話をお届けします。
まず自己紹介をすると、
私は「うずまきぐるぐる」という絵本を作っています
この絵本は、
うずまきをぐるぐる描いている主人公のうぐちゃんが、
うずまきに助けられながら生きていくお話です。
絵本のワンシーン。うぐちゃんです↓
うずまきには、
同じところをぐるぐるまわっているようでも
螺旋を登ってるように
必ず成長・変化は起きる！
という思いも込めています。
ハンドメイドマーケットminne
ネコミミぎゃらりぃというお店で販売中ですので
是非チェックしてくださいね！
さて今日はそんな私の新作絵本についての
お話です。
現在、新作の絵本を制作中です。
次の絵本のタイトルは
「まつげのながいネコ」。
この絵本は“自分を受け入れるってどういうこと？”を
ネコの目線から描いたお話です。
自分の“当たり前”を揺さぶられた経験ってありますか？
今度の主人公は
自分には素敵なまつげがあることを
ずっと誇りに思ってきたネコです。
ネコって、まつげがあるのかないのか？
以前、ネコ好きの友人と話題になったことがあります。
ググったりすると、
ネコにはまつげがない、
とかいてあったりするけど、
うちのネコにはまつげがある！
と話題になりました。
今度の主人公は
自分には長いまつげがあることを
強く信じていて、
周りからネコにはまつげなんてないと言われても
全然へいちゃら！
そんな強気なネコなのですが、
小さい姪っ子に
ネコにはまつげなんてないよって
言われたことが
妙に心にひっかかってしまい、
自信を失うお話です。
なぜこんな話になったのか？
小さい子に言われた一言がずっと心に残ってる、
ってことありませんか？
実は私自身が小さい姪っ子にとあることを
言われたことがあるのです。
「きゃっとちゃんの描くネコはネコじゃないよ。
ネコはこんなじゃない」
当時3歳だったか、5歳だったか。
そのくらいの小さい姪っ子にそう言われたのです。
「そうお？」
とその場では言いましたが、
自分でも、意外なほど、
心に残りました。
姪は比較的よくうちに遊びに来て
よく私と一緒にお絵かきして遊んでいました。
それまでも私の描くネコはネコでしたが、
その時これはネコじゃない、
と言われると
なるほどそのとおり。
私の描くネコは、生きているネコとはかなり違う。
そして私は絵を描くことは大好きだけど、
別に上手いと思っているわけではなく、
美大や美術系の学校をでたわけでもないし、
むしろ私の絵は下手さかげんが魅力、
とすら思っています。
確かにリアルなネコじゃないよなーと思ったので
最初はむしろ姪っ子賢い、とすら思ったのですが、
でも、小さい子の素朴な発言は
思った以上にパワーがあり、
私が描いているのは一体なんだろう？
と自問するようになりました。
それから時が流れ、
姪っ子も今は小学生。
あいかわらず私はネコらしからぬネコを描き続け、
途中からは
ネコミミズという
ネコ+ミミズというキャラクターを描くことになり、
ネコミミズ、略してネコミミは
ネコどころか、ミミズの部分は
さらにミミズらしかぬ絵。
ちなみにワタクシのminneのショップ、
「ネコミミぎゃらりぃ」というショップ名の
ネコミミとはここから来ています。
ネコミミのポストカードなんていうのも
販売してますよん。↓
そんなこんな日々を過ごしながらも
アラフォーまでネコを描き、
下手だけど自分の描くネコをこよなく愛してきた私。
そんな私へ
小さい姪っ子は強烈な刺激を与えてくれました。
大人になるにつれ、
ある意味
自分はこうだ、
とか、
自分の良さはここだ！
とか、
そういうものを身に着けてくる部分、
ありませんか？
私も、
下手といいつつ、
自分は可愛いネコを描いている、
という思いがいつの間にか、染み付き、
大人に下手と言われても全然、気にせず、
そして周りも
きゃっとちゃんのネコは可愛いねーとか言われて
うんうん、可愛い♡
と思っていたのだと思います。
そこへ、
これはネコじゃない、
という。
私、ずーっとネコ大好きで
ネコばかり描いてきたのに
私は一体
そんなこんなですが、
私は未だにネコらしからぬネコを描いています。
新しい絵本の主人公も
ちゃんと立ち直るので
安心してお読みいただけます
ちらっとワンシーンをお見せします。
主人公スザンナ↓
そんな絵本を制作中なので
ぜひぜひよろしくお願いいたします
うずまきぐるぐるとともにかわいがってくださると嬉しいです
2025年の夏頃に完成予定です。できたらまたアメブロやminneでお知らせします！
インスタグラムもチェックしてね
https://www.instagram.com/uzumaki_neco2023
ネコじゃないって言われたけど、私は私のネコを描く。
そんな“自分のネコ”を、これからも描き続けていきます。
よろしくね
