セミントラは1年 

その間 本人(本猫か)は獣医に行かず、飼い主の私だけが

ふらっと動物病院に行ってはセミントラを購入していたのである。

会話することもある

猫ちゃん元気ですか?

元気です。少し痩せてきました…が

 

そんな程度で済んでいたのではあるが。

セミントラを1年続けた結果 進行遅くなったのかな

このまま ずっとこのままでいい

外で暮らしていた猫だから、抵抗力、生命力が半端ないに違いない。

強い猫に違いないと何ら根拠のない自信 

でも例外なく進行していた。

そのころは療法食にチュールをトッピングして食事にしていたのだが、

チュールをなめるだけで、しかもチュールも残す

カリカリは全く受け付けない

食べなくなればあとは死へ一直線である。

 

本人(本猫)を連れて久しぶりに病院に行ってみる。

クレアチニン 6.1

BUN 11.3

小柄なけんくんは3.7kgぐらいになっていた

やっぱり例外はなかった

 

セミントラはやめてラプロスにしてみましょうということになり、

ラプロス 朝一錠と夕方1錠が常時となった。

ラプロスを飲み始めてからしばらくたったころ、朝4時ごろからやたら、鳴く

飼い主の私と連れ合いの周りをぐるぐる鳴きながら鳴く

抱っこしても落ち着かない

そのうち朝7時頃にだっこしていたら、

痙攣が始まってしまった

 

足がつるようにぴくぴくしている

焦る

慢性腎臓病末期の症状というのは誰にだってわかる

 

 

動物病院が始まるのを待って電話

獣医の先生に痙攣の報告と相談をする

 

よくあることなので、静まるまでそっと見守ってください

口に手を近づけて噛まれると取れないから、手は近づけないように

 

そんなもん。

 

でもそれは合併症の始まりであった。

 

そのあとは判で押したように、教科書通りに合併症が次々とやってきた

対症療法しかできない進行性の病はたちが悪い。

症状に応じて何等かの対応をするわけだが、決して病気がよくなるわけではない。

どんどん悪くなっていく。

 

実はその日、そのあと、同居人が猫を見て言う。

目が見えていない…

瞳孔が開ききって閉じない…

 

午後になって動物病院に駆け込む

 

朝 鳴いていたのは目が見えなくなってきたのを訴えていたのだ

高血圧による網膜剥離

目が見えなくなる怖い合併症である。

 

ラプロスに加えて、アムロジン半錠が追加となった

アムロジンは人にも使う 血圧を下げる薬である。