クロが視覚と聴覚を失って我が家に帰ってきて一週間。
いつまでも悲しんでばかりいるわけにはいきませんでした。
私が助けてやらなければ!!と自分を奮い立たせました。
設備の整った大きな病院、評判の良い病院、眼科専門の病院 etc. 十数件の
病院に電話をし、どちらも大変親身になってご対応くださいましたが、 視力に
関しても断脚が出来ない状況の悪性骨肉腫の治癒についても、どの病院からも
良い返事はいただけませんでした。
ただ何人かの先生は、猫の自然治癒力は高いので、目は一ヶ月くらいで回復
することが稀にあるとおっしゃいました。
実はこの時点で私は、私に可能な限りの治療をしてやろうと思いました。
冬のボーナスが消えることなど何とも思いませんでした。(本当はイタイけど)
とにかく「神の手」と噂される獣医がいるところを探しました。しかし、脳や視神経に
ダメージを受けた猫に、人間と同様の手術を行うことなど通常しないでしょうし、
もしやるとしたら幾らお金が掛かったのでしょうね?(笑)
さすがの私も我に返りました。
例えば、ヘルニアの外科手術や白内障の権威と言われるような方々は数名
おられるようですが、さすがに「悪性の骨肉腫を治せます」という医師は
見つけられませんでした。
勿論、インターネットでも目のこと、ガンのこと、相当調べました。
そして、そこでいくつもの悲痛な声を目にしました。
去勢手術の麻酔で猫が失明した。
歯槽膿漏の抜歯手術から帰宅後、麻酔のせいで一晩中苦しんでおう吐して
死んでしまった。
嫌がる猫を無理矢理連れて行った挙句にそんな不幸に見舞われてしまった
飼い主さんの悲しみが、手に取るように伝わってきました。
ますます私は「絶対にクロの目を治し、同じような悲しみや不安を抱える
人たちに参考にして貰いたい!」と強く思いました。
そして、自宅から通える距離で、なるべく高度な設備が整い、ベテランの
先生が何人も在籍している病院を選び、会社帰りに院長先生に面談に
行きました。
退院して間もないクロはまだ本調子ではないため後日改めて診せるとして、
まずは見えなくなった目について相談しました。
「見えなくなって半月ですね?でも、諦めるのはまだ早いと思います。
あと半月様子をみましょう。」
と院長先生は言って下さいました。そして血行を良くするためにビタミンB群の
錠剤を処方してもらい、私は「絶対に見えるようにするんだ!」という決意を新たに
その病院を後にしたのでした。
(今後に続く)