昨夜、思ったようにブログをアップ出来なくて
???って感じだったのですが、ようは
こっちに先に書けばいいのよ!(←諦めた模様w)
というわけで、昨夜に引き続き本の感想をば。。。


人類が潔癖症の現代に至るまでの、不潔の歴史―。
これ程まで、凄まじいとは思っていなかった。正直。
18世紀頃のパリなんかは、過剰に着飾った貴族たちや
壮麗な宮殿のイメージがどうしても思い浮かぶし、
その光景からきっと良い香りがしていたに違いない…
などと思ってしまいそうなもの。
いつ頃だったか、チェンバー・ポット(当時のトイレに
あたるもの)の中身を道に空けていたとか、
あまりお風呂に入らないから香水文化が発達したとか
いう話を知ってからは幻想(この本を読んだら
そう言わざるをえない)に影を感じてはいましたが。
いくつか引用してみますとですね…

エリザベス一世の入浴は月に一度だった。
エリザベス一世の跡を継いだジェイムズ一世は、
指しか洗わなかったと言われている。
フランス国王アンリ四世は体臭のすさまじさで
名を馳せていたし、息子のルイ十三世も引けを
とらなかった。ルイ十三世は「朕は父王に
似たのだ。わきががある。」と誇っていた。

とか…

ルイ十四世の宮廷にいる者なら誰でも、
この<太陽王>の口臭は知っていた。
王の愛人のモンテスパン夫人は、しょっちゅう
このことで文句を言っており、自己防衛のために
大量の香水をつけていた。王のほうはといえば、
夫人の香水を忌み嫌っていた。

とか……

(十八世紀初頭)不潔なのは多くの意味で当時の
イギリス人としては当然だった。
女性は骨か革ででできたコルセットを十年も二十年も
洗わずに身につけていた。キルトの布でできた
アンダースカートも洗わないままで、べったりとした
汚いぼろ布になるまで着続けるものだった。

…とか……

十七世紀から十八世紀にかけてのほとんどあいだ、
ヴェルサイユ宮殿できるかぎり自然なものから
距離を置こうとしていた。宮廷に集う人々はさわやかさの
パロディを考え出し、かつらをつけ、口紅を引き、
白粉をはたいてオイルを塗った。そこらじゅうに
充満している汗のにおいを隠そうと、麝香や竜涎香などを
調合した香水をたっぷりつけた。

とかorz.

なんとも凄まじいw
当時の人達はよほど具合の悪い人でない限り
湯に浸かるという事はなく、入浴は怠惰につながるとか、
病を呼び込むと信じていて(宗教的背景も大きく、
ペストの大流行なども影響した)、かたくなに
避けていたそうで。今では中々考えられない
世界を垣間見てしまった…気になります(^_^ι)。
で、「お風呂に入らないから香水文化が発達した」
っていうのは実際のところどうなの?と興味深く読んで
いたのですが、書いてあったのは引用にあげたところ
ぐらいだったと思うので、モヤモヤはあまり消えず。
でも、読んでいて、おしゃれするためというよりは、
自己防衛・自分の体臭への恐怖感から香水をつける
という印象が強かったように思います。
まぁ『不潔』が大きなテーマになっている本だから
かもしれませんが。

先日、ひっさしぶりに映画を観に行ってきました。
『テルマエ・ロマエ』です。
「不潔の歴史」にはもちろん、入浴の発信地・古代ローマの
お風呂に関しても載っているので、興味のある方には
面白いかもしれません。