最近本を読むペースが遅いんで…

あまり数をこなせません(ノ_-。)。

数は問題にしてはいけないと思うんですが、

本好きとしては寂しいところです。


さて、最近ようやく読み終わった本達。


『身近な植物に発見! 種子たちの知恵』 多田多恵子

普段何気なく眼にしている植物達の種子には色んな秘密が…。

あの花の種子ってこんなだったんだーとか、

楽しく読めました。


『卍の魔力、巴の呪力』 泡坂妻夫

家紋のデザインについて諸々書かれていて、

家紋の多様さに驚かされます。

なにか家紋というと堅苦しさを覚えますが、

中には土星とか蟹牡丹とか変わったものもあって、

おしゃれの一部として重要だった事もうかがえます。


『乳と卵』 川上未映子

138回芥川賞受賞作。豊胸手術をしようとする母に、

大人になることに嫌悪感を抱く娘、その二人を見つめる

私―。何でもそうかもしれないけど、最初からきれいに

やり直すことなんて出来なくて、結局また少しずつ

積み上げていくしかないんだなぁと…。


『寺山修司未発表歌集 月蝕書簡』 寺山修司 / 田中未知編

不思議な生々しさを湛えながらも、ひやりと

冷たいような無機質さも感じさせる歌たち。

一つの歌に長い物語がぎゅうぅととじ込められていて

いるんだけど、それを短い歌に込めるのだから

一見意味は分からないのが沢山あった。

けど、情景を想像し出すと、「何があったんだろう?」と

思わず色々と思い浮かんできてしまうのです。


せっかくなので、好きな歌を書きとめておこうと思います。

以下、『月蝕書簡』より。


・剥製の鷹抱きこもる沈黙は飛ばざるものの羽音きくため


・ふしあわせという名の猫を飼いころすわが影の外へ出さず


・暗室に閉じこめられしままついに現像されることなき蝶


・一匹の生くる蛍をはさみ閉じ燃え上がるを待つ悪魔の事典


・われ血の子手の子墓の子呪いの子ああアザつきの鬼薊の子


・月暗くなるのを待ちて洗うべし身におぼえなき雲雀の血ゆえ


・チョコレート買いに地獄へゆく姉の帯留赤し瀆されにけん


・てのひらで月をかくしてしまいたる書物眠れば死が目を醒ます


・月光のプールサイドに腰かけて誰を迎えに来たる悪霊


・あじさいを霊媒として待ちおれば身におぼえなき死者ばかり過ぐ


…建石修志さんの絵と一緒に『月蝕書簡』が

一冊の本になったら素敵だろうなーなどと考えてみる。