『神饌-神と人との饗宴-』岩井宏實・日和祐樹


な、長かった……。
こういう資料的な読み物は、ハッキリした目的がないと
読むのがだんだん辛くなってくる。
そもそも読もうと思った切欠は、今年の1月初めに
「若布御饌(わかめみけ)」というのがあって、
それって何なん?というと、若布はもちろん、海草で
出来た食べ物ばかりを集めて神前にお供えする行事
なんだけど、初めて聞いた私は(相方や相方の父上に聞けば
すぐ済む話なのだが)ちょっとそのルーツを
探ってみようではないかなどと思ったのが始まり。
タイトルから想像するに、おそらく全国の神事で
特に神饌(神様にお供えする食べ物)に特色あるものを
載せているんじゃないか、と思って借りたんだけど、
読み始めてすぐ「若布御饌」の事は載ってない事に気付くorz
しかし乗りかかった船、なんとか粘って読み果せたよ。
まず、どうして「神饌」なのか?
神事の後には、必ず「直会(なおらい-神事に参加した人達皆で食事・酒盛りを行う-)」をする。
今では神事の後の付帯行事のようなふしがあるけど、
もともと「直会」は祭儀の中枢にあって、「神人共食‐神様に
お供えしたものを皆で分け合って食べる。ナオライ=ナムリアヒ=神と人とが共食しあう事‐」

と言う事で非常に大切なものだった。 なので、神前には人が採取、あるいは作りうる最高の物を
最上に飾り付けて供えようとするのは当然。
でも、最高のものと言っても山海の珍味なんかじゃなく、
その土地土地で人に恩恵を与える物が選ばれる。
で、飾り付けや調理の方法、盛り付け方も当時好まれたものが
採用されていて、そのあたりで様々なバリエーションが生まれる…
という所に着眼した故に「神饌」なんですね。

……説明するのに本の内容引用しまくってるけどこの分かり難さ。
そして私の解釈が間違ってたらごめんよ。。。(TДT)。


難点は、それぞれにバリエーションが多すぎて覚えていられない事;;;
ほんとに、皆が協力して一つ一つが手間を惜しまず、
厳格に作られている様子がうかがい知れる。と同時にコミュニティの
中の結びつきの強さも感じた。最近はミーイズムとか言って
個人化が進んでいて互いに負担を掛け合うような事は
やらないでおこうという考えが強くなっているようだけど、
これは実は神社にとっては痛いんだ。。。…とか、人付き合いが
苦手な私が言える話しじゃないけどね;;;


で、結局「若布御饌」の詳細についてはわかりませんでした…が、
巻末のシリーズ紹介みたら、ずばり「海藻」という一冊があって
今ちょっと悩んでます。。。