砂上

桜木紫乃

角川文庫

 

 

 

<珍しく仕事が続く>

大して大きな仕事ではないが、仕事が続けて入る。クリスマス前の救済事業かな?少し、ましな祝いをしたいので、これは嬉しい。

 

<「砂上」という小説を書く小説家の卵を書く小説>

この形式の小説は、桜木では初めてか。まあ、他の作家でもあまりみない。僕、個人としてはあまり面白くなかったというのが感想。でも、文庫になるぐらいだから、小説としてはそれなりの人気があったんだと思う。

 

<あらすじ>

柊玲央はある短編小説新人賞に毎年、応募している。落選ばかりだが、それでも毎年、応募している。その玲央に翔文館書店 月刊「女性文化」編集部の小川乙三が訪ねてくる。玲央に新人賞の応募作品だった「砂上」を長編小説として書けという話だった。

 

<自分の娘を妹として育てる>

玲央は15才で娘の美利を生んだ。母のミオは美利を自分の娘として育てるという。つまり、美利は玲央の妹として育てられた。その人生を徹底的に虚構で構築し直す。それが小川乙三の狙いだ。果たして、玲央は出版できるまでの小説を書くことができるのだろうか。

 

<作家はモデルの秘密を暴く>

小川乙三は言う。作家は秘密を暴く。誰を傷つけようと、秘密を暴いていく。作品の素材として暴いていけという。真実を虚構で再構築し、その中に真実が描かれる。作家の役目は真実を描いていくこと。誰が、傷つこうと。。。

 

<SonyがKadokawaを買収か>

角川は、ドワンゴと経営統合をしてからも経営がうまくいっていない。そこに、Sonyが触手を伸ばす。弱肉強食の資本主義の世界だ。これも止むを得ないだろう。しかし、日本の出版文化の一角が崩れてしまうように感ずるのはなぜだろう。出版の目的は、エンターテインメントだけではないはずだろう。。。

 

<しゅうかつ>

帽子をかぶり、マスクをして出かけた。スーパーの2階に行った。エレベーターを降りると、中年ぐらいの、制服らしきものを着たおばさんが僕に向かってティシューを差し出した。「1階でしゅうかつの相談をやっていますから、寄ってみてください」と言う。で、たいていのものは、くれるものはこばまない僕はティシューを嬉しく受け取る。最近、仕事がない

-仕事も斡旋してくれるスーパー

僕は、そうか、このスーパーでは仕事も斡旋してくれるのか。スーパーも変わったなと思う。何か、僕にできる仕事があるかな、帰りに寄ってみるか。1階ね。

 

-何回もティシューをくれる

2階での買い物を済ませたので、1階にエレベーターで降りる。エレベーターの前で先ほどの女性がまたしても、ティシューを差し出す。くれるものは拒まない僕はまたしても、ティシュー、これで2つ目だ。しかし、ちょっと薄ぺらいぞ、ここで初めてティシューのあまりの薄さに気が付く。カスタマーへのリスペクトがたりんな。が、受け取る。

 

-しゅうかつ違い

ティシューをくれた女性の後ろの方の机に担当者らしき女性と年取ったカップルが座っている。ここで、初めて気が付く。そうか、「就活」ではなくて、「終活」か。。。あの女性に2回も目を付けられたところを見ると、色濃く死相が顔にでていたか。