ビゴーが見た日本人 風刺画に描かれた明治 

清水勲

講談社学術文庫

 

 

<久しぶりに入った仕事が終わった>

しばらくぶりに仕事が入った。そんなに大きな仕事ではないが、助かる。しかし、しばらくNetflixばかり見ていたのでなかなか仕事に集中できない。どうしてもネットサーフィンしたり、どうでもいいニュースやネットの漫画を見てしまう。さぼり癖がついてしまったか。。。

 

<読むのに2週間ほどかかってしまった>

病院や電車の中で読む本をあさっていた。階段の脇に積まれている本の中からこの本に目をつけた。これも、一度は読んだことがあるはずだが、どうも内容は思い出せない。パラパラめくると女性の裸の漫画もあって、電車の中や病院の待合室で読みのはどうかなと思ったがそんなにいやらしくもないので、この本をまた読むことにする。

 

<明治時代に日本にきたフランス人>

ビゴーはフランス人で、日本に来た時は若干22歳だった。明治15年(1882年)に日本に来て、以後17年間住み続けて2000点以上の漫画や写生画を残している。ビゴーの目から見た当時の日本の風俗、社会を鋭い風刺の目で切り取った貴重な作品である。

 

<なぜ日本だったのか>

当時のフランスではジャポニズムが流行していて、浮世絵が人気の的だった。浮世絵はフランスの画家たちにも大きな影響を与え、パリ万国博覧会で見た浮世絵に感銘してビゴーは日本に行くことを決断したのである。もっとも、最初はちょっとした旅行のつもりだったようだが、生活のめどがたったことから長く居続けることになった。

 

<超一流の風刺画>

学校の社会科の教科書で多くの人は、一度はビゴーの風刺画を見たことがあるでしょう。140年以上経っても人を惹きつけてやまないビゴーの風刺画はまさに超一流のもので、黒田清輝などとの確執から日本では正当に評価されなかったのは残念なことです。

 

<パリコミューンの時代>

ビゴーは1871年のパリコミューンの時のパリの市街の様子を精緻に描き残したとしても知られています。日本だけでなく、19世紀の後半はまさに激動の時代だったんですね。パリにも行ってみたかったですが、もう行く機会はないでしょうね。もちろん、某党の女性議員たちのように税金を乱用してではなく、もちろん、自分の金ですが。。。

 

<絵をみるだけでも楽しめる>

講談社学術文庫と堅苦しいですが、絵をみるだけでも楽しめますよ。眠れない夜に、最適かも。。。