神々の山嶺 Le SOMMET des DIEUX 

アニメ

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原作:夢枕獏

画:谷口ジロー

集英社文庫

 

<You Tube予告編>

 

 

 

<漫画もすばらしかったが、このフランスのアニメも素晴らしい>

「神々の山嶺」という漫画は随分前に読んだが、いたく感動した。2024年の初頭を飾ったこのフランスのアニメは素晴らしい。透明なエベレストの山塊の描写がすばらしい。透き通るような山嶺のいただきと、このアニメが描写する静謐さが画面全体を支配する。フランスのアニメに乾杯!

 

<このアニメがなぜ感動を呼ぶか>

このアニメが、この漫画が、夢枕獏の小説がなぜ感動を呼ぶか?それはそこにやはり人間の生と死の極限があるからだろう。特に、エベレストの冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂となれば猶更だろう。真に死と隣り合わせの単独登攀だ。

 

<フランスのアニメ制作の水準の高さに感服>

もちろん、物語は、谷口ジローの内容とは若干異なる。アニメとしての短さでまとめなければならないという制約もある。しかし、日本の居酒屋風景、会社風景、社会の雰囲気、登山家仲間の雰囲気を見事に再現し、エベレストの羽生の南西壁の登頂へとつなげる。まだ、見ていない人は是非見るべきだ。

 

<物語の軸>

物語は、孤高のクライマー羽生と、天才クライマの長谷の相克を軸に進む。羽生をしたう少年を鬼すらの登攀で死なせる。長谷は南西壁の登頂に失敗し死ぬ。その死を乗り越えて羽生は最後の登頂に挑む。そして、登山家マロリーのカメラの発見。エベレストの初登頂者のミステリー。そのカメラと、羽生を追うカメラマン深町の執念が錯綜する。

 

<漫画もいいぞ!集英社から全5巻>

漫画の方は、もっとストーリーが密で詳しい。小説を忠実に漫画化しているのかどうかは知らないが、手に汗を握る、山岳登山の神髄を再現。是非、読みべし。男だけの漫画だという人もいるが、そんなことはない。今では山女、山ガールも数多い。誰もが共感し、感動する苦難への挑戦。我が家では、どこに埋もれたことやら。発掘作業が続く。

 

 

 

<それにしても無策な岸田無策氏>

今年の正月は石川地震で肝を冷やした。時間が経つにつれ被害の甚大さが浸透する。各国からの救助の申し出がでているのに、それを拒否する岸田氏。その間にも被災者は死んでいく。今更ながら、この人を首相に選んだ私たちの無策を知る。金の亡者となって裏金作りに邁進する党はもう見限った方がいいのではないでしょうか?コメントを見ると、救援活動の遅れを擁護する人が多いが、この地区は昨年の9月頃から頻繁に地震に見まわれており、対策の遅れはあきらか。日本は火山、地震大国だから、災害は何度でも起こる。徹底した対策をシミュレーションする必要があります。