ひらひら 国芳一門浮世譚
著者: 岡田屋鉄蔵
株式会社太田出版
<仕事が入ったがどうも身が入らない>
タイガーの命がもう今日、明日になってしまって、どうも仕事に身が入らない。昨日は心配で10分ごとにまだ生きているか確認に行ったが、その度につつくので、タイガーはさぞ迷惑だっただろう。昨日は水も飲まず、エサも食べず、声も出さず、今日を迎えることができるのか心配した。
<今日は何とか生き延びたが。。。>
今日は水を飲み、フニャフニャと鳴いたので嬉しかったが、エサをほとんど食べないので、やはりここ2、3日かと胸が痛む。
<捨てる本の山から発掘>
以前にも一度読んだような気がしたが、あまり内容を覚えていないのでもう一度読む。江戸の浮世絵師、歌川国芳一門の漫画だ。そこに、田坂伝八郎という素性のしれない男が一門に加わる。
<得体の知れない男、伝八郎>
ある夜、歌川国芳が舟遊びをしていると、川べりに立つ1人の男が目に留まる。見ていると、男が川に飛び込む。国芳はあわてて川に飛び込み川底に沈んだ男を助け上げる。だが、男は自分の名前以外は語ろうとしない。何やら、深い秘密があるらしい。
<秀逸な画>
漫画がうまい。構成もいい。巻末に参考文献一覧があるが、漫画では珍しい。この漫画を描くのに随分調べたのだな。皆さんにも是非読んで欲しい。胸の温まる漫画です。