音楽は自由にする 坂本龍一

新潮文庫

 

 

<音楽界の巨星墜つ>

人間いつか、死ぬものだが、日本の音楽界の巨星、坂本龍一が死んだ。2023年3月28日だ。日本の音楽界の良心といってもいいのかな。惜しい人ほど、早く亡くなってしまい、台湾まで行って戦争を煽るような爺さんはいつまでも長生きする。困ったことだ。

 

<平棚に積まれている坂本氏の著作>

坂本氏が亡くなってからしばらくして、書店へ行くと、この本が平積みになっていた。おそらく、もうしばらくすると、この本も入手困難になるかと思い早速購入。著作とは書いてあるが、実は口述で、鈴木氏が聞き手だ。

 

<読むのに一か月かかったかな>

しばらくほおっておいたが、7月になって読み始めた。毎日、読んでたわけではなくて、病院に付き添いに行くついでに、電車の中で、待合室で読んでいった。注釈が多くて、これを読むのが結構厄介だった。注釈は、読み飛ばせばいいようなもんだが、折角、払った1000円がもったいないし(貧乏性だね)、結構、重要な背景情報がここに記載されている。

 

<彼の人生を追う本>

彼の人生が記述されているので、彼がどういう一生を送ったのかとか、彼の人となりを知りたい人には格好の本だ。YMOの結成、再結成の経緯もわかる。注釈を除けば、結構面白く読める。是非、一読を。お奨め。

 

<三井不動産がぼろ儲けするための神宮開発は止めよう>

坂本氏が反対していた、神宮開発だが、とうとう始まるらしい。東京を世界の一流の都市にといって、ボコボコ高層建築を建てているが、要するに安部氏の輪転機で札束をバンバンする政策のお金で余った金が不動産と株に流れ込んでいるだけだ。庶民の暮らしは一向によくならない。これから、人口も減るし、海外の大手企業の進出先も東京よりシンガポールだ。

こんなに建ててどうする?神宮の森は三井不動産のものではない。汚い開発は止めよう。

 

<You Tubeで「戦場のメリークリスマス」予告編>

デビッドボウイももう死んでしまったが、1983年公開のこの映画はいい映画だった。ビートたけしの粗暴な軍曹ハラの役も効いていた。坂本龍一はハラの上官で所長の陸軍大尉ヨノイ役で出演。セリアズ(デビッドボウイ)とヨノイ大尉の抱擁、キスシーンは圧巻でしたね。また、いつか見てみたいと思う。復刻版も出たことだし。