ヒストリエ 10 岩明 均

講談社

 

 

<連休前で仕事がないぞ>

連休前で仕事がない。ということは、連休明けの8日までは確実に仕事がないということだ。これは、困った。5月の見通しは暗いな。。。明るい5月にしたかったが。。。

 

<4月のブログの最後はこれ「ヒストリエ」>

岩明均の傑作漫画だ。岩明には、「寄生獣」という傑作もあり、甲乙つけがたい。ヒストリエは、なかなか、次が出ないところを見ると筆が進まないのだろうと思う。何しろマケドニアの歴史の中に出生が明らかでない主人公のエウメネスを埋め込むわけだから。

 

<カルディアのエウメネス>

エウメネスはカルディア出身であるらしいが、スキタイ族ではない。まあ、この漫画は、岩明ワールドだから、スキタイ出身の方がおもしろいよね。

 

<「カイロネアの戦い」>

11巻の前半は、アレクサンダーがついに副将として活躍する、カイロネアの戦いだ。この戦いでアレクサンダーは抜群の働きを見せ、テーベとアテネの連合軍を打ち破る。この勝利でギリシヤの覇権はマケドニアのものとなる。

 

<「王の左腕」>

後半はエウメネスだ。この戦いの前に、マケドニア王フィリップスはエウメネスを王の左腕に抜擢しょうと考える。ここで、エウメネスがかねてから思いを寄せる、アッタロス家のエウリュディケを自分の第7王妃として奪い取る。エウメネスがエウリュディケと結婚し、王の左腕としてアッタロス家が強力になることを未然に防ぐわけだ。抜け目のない王だ。人の恋路の邪魔をするとは。。。

 

<王族、貴族の娘は政争の具>

エウメネスが「きみの気持ちはどうなんだよ!」と尋ねると、エウリュディケは「女の気持ちは関係ない」と答える。エウリュディケはエウメネスへの思いを抑えてアッタロス家のために王妃になる決意をする。

 

<マケドニアの隆盛>

さて、アレクサンダーの世界征服(当方遠征)は、世界史の中で画期的な事件だったが、マケドニアの興隆については一般にはあまり知られていない。歴史書をひもときながら、漫画を読むとためになるな。。。次も読むぞ。