北北西に曇と往け 4

入江亜季 ハルタコミックス

 

 

<繊細な画風にしびれる>
ついに4巻目がでました。入江氏の繊細な画風はアイスランドの寒々とした雰囲気が良く出ていますね。リリヤと御山慧のからみ。この巻ではついにアイスランド警察に三知嵩が逮捕されてしまいます。
 
<弟の三知嵩は殺人鬼か?>
前号までの話の内容からすると三知嵩が殺人鬼であることは疑いのないことのようですが、果たしてどうなのでしょうか?無実の嫌疑をかけられてしまつ人もいます。ケンは真実を解き明かすことができるのでしょうか。このコミックではいかなる展開になるのでしょうか?
 
<大西洋の割れ目、アイルランド>
アイスランドのラキ火山、雄大ですね。大西洋の割れ目から地球のマグマが噴火してこの火山ができているということです。アイスランドは大西洋中央海嶺の上にあり、北アメリカプレートとユーラシアプレートがの遠ざかる境界が海上に姿を現した世界でも珍しい島だそうです。ギャオと呼ばれる幅10メートルもある巨大な地割れが、島を縦断するように連なり、これを境に両プレートが遠ざかっているという話です。
 
<ラキ火山はフランス革命の原因ともなる>
18世紀のラキ火山の大爆発で地球の寒冷化が進行し、フランス革命の原因にもなったといういいますから、アイスランドも世界史とは無縁ではないわけです。寒さが厳しくこの雄大な自然もこの漫画に花を添えます。
 
<さて、次の展開は?>
次はどのような展開になるのでしょうか。次の巻が待たれます!