シビル・ウォー アメリカ最後の日

配信:ネットフリックス

監督:アレックス・ガーランド

製作:DNAファイルムズ

 

 

 

 

<昨年、2024年に話題になった映画>

昨年、話題になった映画だが、見る機会がなかった。ネットフリックスに今回登場したので見ることにした。好戦的な高市氏が台湾戦を持ち出してから日中間にはきな臭い大気がただよう。日本の首相には、まず、平和を守って欲しいものだ。日本人に戦争を煽るのはやめて欲しい。日本人は女東条を望んでいるとは思いたくないが。。。高市氏の崇拝するサッチャーはアルゼンチン相手だから勝利できたのであって、今の、中国相手では難しかろう。日本人は、まだ、日清戦争の頃の中国のイメージで中国は張り子のトラだと思っているが、第二次世界大戦でも、中国で勝利できたわけではない。甚大な被害を被っていることを身に染みて感じるべきだ。

 

<アメリカの内戦だが>

今、トランプの暴政のおかけでアメリカ内部の分断はますます、進んでいる。ありえないと、笑えないストーリーだ。トランプは大統領3期目を狙っている。数々の映像を見ていると、トランプは認知症なのかと見えなくもない。FBIを廃止したりするのもありうるストーリーだ。おまけに、私服も肥やしている(秘書企業に公金発注すのが常態化している身内に優しい維新か?)。

 

<物語の設定に異議あり>

カルフォニア州が反旗を翻すというのはわかるのだが、フロリダ州やテキサス州も反旗を翻すというのはちょっとプロットとしていだだけない。フロリダもテキサスも伝統的な共和党の地盤で、トランプの支持基盤のはずだ。おまけに、全軍の指揮権を得ている大統領軍が州兵レベルの反乱軍に負けるとは考えづらい。映画を見るまでは、大統領軍が反乱軍を叩き潰すという映画だと思っていた。

 

<映画のストーリーのあらまし>

戦況をこまごまと語る映画ではない。報道写真家を夢見る野心家のジェシーと、ベテラン戦場カメラマンのリーと記者のジョエル、それにリーの恩師である老練な記者サミーがニューヨークから1400km離れたワシントンDCへ大統領の取材に行く映画だ。途中、民兵たちによる、拷問。処刑。まさに郊外は無法地帯だ。そして、ジェシーとアジア系ジャーナリストのトニーとポハイが民兵に捕まる。民兵はトニーとポハイが中国系というだけ有無をいわさず射殺する。日本人の中には、日本人なら大丈夫と、勘違いしている人も多いが、日本人も東洋人なのだ。日本人といっても助からないだろう。ジェシーが落ちたピットには何十という死体が積み重ねられていた。リーとジョエル、ジェシーがまさに射殺されようとした瞬間サミーが車で民兵を跳ね飛ばし、3人を救出する。しかし、他の民兵に撃たれた傷でサミーは死んでしまう。3人は旅を続ける。反乱軍が大統領府を取り囲む。リーとジョエル、ジェシーは大統領府へと突入する。

 

<二度見る気はしない映画だが>

あまりにも、生々しい映画で残虐で2度は見る気はしない。特に野心家のジェシーが最後の大統領が射殺される瞬間を写真にとるが、この一枚のために、サミーもリーも、トニーとボハイも殺されていくことを考えるとやるせない。今は、ジャーナリストも標的となる時代だ。

 

<愚かな戦争はしない>

山口二郎法政大学教授がXに投稿している。「1941年12月8日にアメリカ相手に戦争を始めたことと、今、中国を相手に戦争をするぞと息巻くことと、どちらが愚かなのだろう」と。戦争を煽ることで得るものは何もない。日中戦争開戦前夜のような発言は慎んでもらいたい。少数の保守派に引きずられて新たな戦前を作り出すのは、日本にとって決していい未来を約束しないでしょう。