死別から1年経って、分かるようになることもある。

 

 

この本で教えてくれる事は、死別直後には到底理解できなかったと思う。

そして、死別直後の人には全くお勧めできない。



特に印象に残ったのは、「過去に何があったか」ではなく、“これからどう生きるか”を問う姿勢でした。


本書では、人は過去の出来事そのものに支配されているのではなく、現在の自分に合わせて過去に意味づけをしている面がある、と語られます。
だからこそ、
「悪いあの人」
「かわいそうなわたし」
というところに留まり続けるのではなく、
「では、これからどうするか」
に向き合うことが大切だ、と。

この考え方は、作中で引用される「ニーバーの祈り」とも重なっている。

神よ、願わくばわたしに、
変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、
変えることのできる物事を変える勇気と、
その違いを常に見分ける知恵とを授けたまえ

過去は変えられない。
でも、その過去を理由にこれからの人生まで決めつける必要はない。

そこからさらに
「では、幸せになるとは何か」
に踏み込んでいくところ。

他人からどう見られるか、承認されるかではなく、他者と対等につながりながら、自分の意思で生きていく。
そのためには、“過去や他人のせいにし続けない勇気”が必要なのだ、と。

タイトルだけ見ると自己啓発本っぽいのですが、実際にはかなり哲学的で、「人は本当に変われるのか?」を考えさせられる一冊でした。