ウーマンライフweb版
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震災でペットを亡くした飼い主を癒したい
東日本大震災では人命だけではなく、多くのペットたちも犠牲になりました。
しかし飼い主たちは震災直後、周囲の被害や混乱のため「家族の一員」を失った悲しみを口にすることが出来ず、苦しんだ人も少なくありません。
そういったペットたちの在りし日を描いた絵画(複製画)展「~東日本大震災復興支援チャリティ~震災で消えた小さな命展」(主催・尼崎市、共催・特定非営利活動法人C.O.N.、尼崎小動物愛護推進協会、一般社団法人尼崎市開業獣医師会)が1月27日(月)より2月2日(日)まで、尼崎市役所本庁舎南館1階市民ロビーで開催されます。
同展は元々、絵本作家・うさ氏の呼びかけで、国内外の画家・イラストレーター・絵本作家たちが参加し、震災で犠牲になったペットの飼い主から生前の様子を聞きとり、絵にすることで、心を癒してもらおうと行われてきた活動の一環。2012年3月から「震災で消えた小さな命」について多くの人に考えてもらおうと絵画展として巡回しており、国内のみならず海外でも開催されてきました。
絵画は現在、それぞれの飼い主の元へ帰っていますが、今回は60点の複製画と、飼い主からのメッセージが展示されます。
震災で消えた小さな命展では、絵画展示のほか、1月29日(水)に「“ペット同行避難”を考える、『特別講演会』」(主催・尼崎市、特定非営利活動法人C.O.N.)も開催されます。
東日本大震災では助かったペットたちも、ペット同行避難が認知されておらず、体制も整っていなかったため、避難所で飼い主との同居が認められず、離れて暮らさなくてはならないケースが多くありました。
また、2013年9月に改正された動物愛護管理法を受け、環境省よりペット同行避難の指針が発表されましたが、まだまだ体制づくりができていない自治体が多く、阪神淡路大震災を経験した関西でも、避難住民を受け入れる公営住宅において、被災地からの入居希望にペット同行が許可されていないのが実状です。
講演会では、震災でペットを亡くした方々の悲しみや想いをうさ氏が(第1部講演「人も動物もみんな同じ命」)、ペット同行避難対策として動物救護の制度を構築していくためにはどうすればよいのか、「ペット防災先進自治体」と呼ばれている新宿区における行政・住民の取り組みを同区保健所衛生課・高木優治氏が(第2部講演「いざという時に災害からペットを守るために」)、それぞれ講演します。
災害は、人間だけを襲うわけではありません。この機会に、ペット同行避難を知り、考えてみてはいかがでしょうか。
うささん×高木優治氏 講演会
【申込み】尼崎市動物愛護センター 06-6434-2233