なぜバイパス管ではなく雨水管と呼ぶのか

千葉県我孫子市若松治水研究会 柳考一

 

若松バイパス管敷設の話が出てきてもう6年になろうとしている。 当初は若松の北半分の内水をバイパスして手賀沼に流す、手賀沼に自然流下させる排水路として大々的に住民説明会などでも喧伝されていた。

 

ところが、実際に工事が始まってみるとバイパス管工事という表示はなく、雨水管の布設工事という表示しか出ていないのである。

 

若松の治水に有効だとして大々的に宣伝されていた若松バイパス管がその名を隠しいつのまにか雨水管になっているのである。

 

それは当初宣伝されていた治水効果がないからである。若松の北半分にふる内水を手賀沼に自然流下させることができないからである。 そのため目立たない雨水管という表示にしたのである。 具合の悪いものをなるべく目立たないように作るためである。

 

しかし、雨水管の布設というのも変な話である 。雨水管は若松の内水を集めて手賀沼に流す排水路であるから、内水が手賀沼に流れていかなければならない。内水が手賀沼に流れず手賀沼の水が逆流していては雨水管の役割を果たさない。 ポンプがなく常時一級河川手賀沼の水が住宅地に逆流している雨水管(バイパス管)は雨水管とは言えないのである。

 

雨水管とは言えないものを 雨水管と呼んで 作るのは税金の無駄遣いであり、工事沿線住民にとっては生活を脅かされる迷惑千万なことである。