返信も更新も滅法遅いと思いますが、宜しくお願い致します。
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月の音楽を聴かせてくれませんか?
わたしは、そう尋ねてみた。
わたしは、お茶をいれて少年に差し出した。
「チョコチップクッキーでいい?」
月の子は目をまあるくさせた。
「これは月のモチーフですか?」ソプラノの声で驚いた。
わたしはその通りと頷いた。
月の子は「ありがとう」と言う言葉をどう書くのか教えて欲しいと言った。
わたしは月の子に「ありがとう」という文字を紙切れに書いて渡した。
月の子はチョコチップクッキーが気に入ったようだった。
頬っぺたにクッキーの欠片が付いている。
月の子は「月来草」という歌を唄った。
それはコストの「舟歌」のような旋律だった。
何処か懐かしい響きがする。
月の子は目を閉じながら涙を流していた。
その夜。
月の子は楽譜ノートを貸して欲しいとわたしに頼んだ。
わたしは机の引き出しからノートを取り出した。
きっと月に帰るのだとわたしは想った。
冷蔵庫に行って、チョコチップクッキーの残りを持ってきた。
「どうぞ。よければもっと」
「月はお好きですか?」
「とても綺麗。そして寂しいわ」
「月来草の楽譜です」
月の子はそうして去って行った。
わたしは夜が明けないで欲しいと願った。
月の子が残してくれた楽譜は月の音符で書かれていた。
まるで外国の書物を見るようだった。
そして、一番最後のページにはたどたどしく「ありがとう」と書かれていた。
船の汽笛の鳴るその場所で、わたしはそっと目を閉じた。
小さく頷くふたりの姿。
あなたは笑っていた。寂しそうに笑っていた。
羊の群れの中に赤茶けた夏服を着る少女がひとり。
あなたはわたしにミルクをくれました。
わたしは森から来た人間だったので、
あなたに胡桃を渡しました。
わたしはこれほど濃厚なミルクを口に入れたことがないと驚きました。
あなたはこの実は何処と無く羊の角に似ていると言ったような気がします。
それはお互いを引き寄せあう、最初の出逢いだったような気もします。
わたしは胡桃を毎日あなたに届けました。
あなたは毎日、ミルクを差し出してくれます。
ほとんど会話はなく、けれども毎日を楽しく過ごしていました。
あなたは月の方角へ去り、
わたしは森に戻ります。
あなたは笑った。寂しそうに笑った。
わたしも笑った。哀しくて。
あなたは泣いた。哀しくて泣いた。
わたしも泣いた。寂しくて。
汽笛の音。船が動き出す。わたしはあなたの隣に居た。
待ちに待った明日が来る
忘れ物をしないように気をつけよう
夜空とプレゼント
観覧車と海の傍
夜空を眺めながら
ふたりの会話をしようね
あなたの笑顔を想い出すだけで
胸の奥がムズムズっとするのよ
あなたの柔らかな手が
とても気持ち良くて
この日がまた巡ることを
二人で願おうね
早く明日になあれ
遠くを見たまま瞳を閉じる。
記憶の中でわたしは泳ぐ。
あなたの手を浮かべては、
消えてしまう。
わたしの幼い頃。
母と手を繋ぎ、
父のカメラの前で、
ツーンとした顔。
過去が消えてゆく。
未来を数珠繋ぎ。
過去が消えてゆく。
未来を紡がなくちゃ。
友達が欲しいのに友達を裏切る。
家族の笑顔を見たいのに家族に冷たくする。
99%の信頼では満足出来ずに100%を得ようとキチガイになる。
そして1%を得ることが出来なかったら、
すべてを台無しにする。
そう、これは、
愛の歌。
これは愛の歌。
昨日、わたしは死にました。
涙を流す人はどれくらい?
あなたのためにもう一度、生きてみます。
神様、どうか蘇らせて。
そう、これは、
愛の歌。
これは愛の歌。
昨日、わたしは死にました。
釣られて命を投げ出す人はどれくらい?
あなたのためにもう一度、生き直してみます。
神様、どうか蘇らせて。
お願い、一度だけチャンスを。
神様、どうか蘇らせて。
お願い、同じことをしませんから。
神様、どうか蘇らせて。
お願い、平和を祈りますから。
神様、どうか蘇らせて。
お願い、すべてを愛しますから。
そう、これは、
愛の歌。
これは愛の歌。
これは愛の歌。
これは愛の歌。
その時、その時だけを、
わたしは生きる。
だって明日に保障はないから。
でも神様。
わたし明日の保証書は要りません。
決められることより自由に自由に
ふわり ふわりと 歩いてく
だから何処へゆくのか尋ねないでください。
わたしは永遠に迷うのです。
何度も何度も間違えて、
ほんの少しだけを理解して、
風吹くままに、風吹くままに。
ベランダから見える野良ちゃん。
君と同じ。
今日は今日の感情で、
明日は明日の感情で。
冷えた西瓜をおじいちゃんと食べた。
遠い日の想い出。
おじいちゃんは庭へ種を飛ばした。
だから、わたしも種を飛ばした。
頬っぺたを西瓜の汁でいっぱいにして。
そのおじいちゃんはもう居ない。
その頃のわたしも、もう居ない。
あの元気なおじいちゃんが、どうして病気になったのだろう?
あの元気なわたしが、どうして笑顔を失くしたのだろう?
西瓜を食べると想い出す。
優しいおじいちゃんと純粋無垢のわたしを。
もう一度、おじいちゃんと縁側西瓜を食べたいな。
もう無くなってしまった、あの家で。
あの時の晴れた空と、
あの頃の晴れた心と、
ありふれた日常の中でホッとしたい。
