f  ━━━━━━━━━━━■幸福実現党HRPニュースファイル☆━━━━━━━━━━━皆さま、おはようございます! 今回のHRPニュースファイルのテーマは、「ハマス・イスラエル戦争の宗教対立を解決するには(後編)」についてです。 *~*~*~*~*~*~*~*~* *~*~*~*~*~*日本のニュースが報じないハマス・イスラエル戦争。終わらない宗教戦争3000年の歴史をひもとく。(後編)https://youtu.be/tA7HHy6G9HM幸福実現党党首 釈量子*~*~*~*~*~*~*~*~* *~*~*~*~*~* ◆ハマス・イスラエル戦争を解決するための鍵 では、この戦いを乗り越えるにはどうしたらいいのでしょうか。日本のマスコミは取り上げない本質的な問題です。 重要な点は、ユダヤ、キリスト教、イスラム教の「神」とは誰かということです。 『旧約聖書』をつぶさに見ていくと、「ヤハウェ」と呼ばれる神と、「エローヒム」(エル)と呼ばれる神が出てきます。 「ヤハウェ」は「我は妬みの神」として、えこひいきをする民族神です。一方、「エローヒム」は、ヤハウェ出現よりも前から、中東全域を覆う普遍の神です。 つまり、「ヤハウェ」と「エローヒム」は、別人格の神なのです。 例えば『旧約聖書』の記述にあるヤハウェの「主の御名を呪う者は死刑に処せられる。石で打ち殺す。(レビ記24─16)」「あなたの神、主が命じられたように必ず滅ぼし尽くさねばならない。(申命記1─2)」といった言葉があります。 また「詩篇」には、そうした祟り神を信じる人々の“呪いの言葉”がたくさんあります。「神よ どうか悪者を殺してください」「子孫は断ち切られ 次の世代には彼らの名が消し去られますように」など、敵を滅ぼす面があったことがわかります。 一方、「愛の神」であるエルの神の言葉は真逆で、「復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」(レビ記19─18)とあります。 これは、『新約聖書』にあるイエス・キリストの教えにも繋がっていきます。「愛や許しの教え」を説き、「あなたの右の頬を打つ者には左の頬も向けなさい」「自分を迫害する者のために祈りなさい」と言っています。 また、先住民を追い出してでも、なぜカナンの地を与えたのかという論点がありますが、まさにこの定住地を持たない遊牧民の神、そうした民族神だったからというところに答えがあるわけです。 最新の聖書研究でも、このヤハウェという「民族神」と、エローヒム系の「普遍の神」との違いが指摘されています。 この神の違いを知り、普遍的な愛の神、エローヒムの教えを選び取ることが、中東地域に平和が訪れる道になるはずです。 ◆最終的な平和は、救世主の登場を待つしかない また、イスラム教徒の方によると、エローヒムに祈ることもあるといいます。アラーとは「神」の意味ですが、中東では、エルも「神」という意味です。 大川隆法総裁の霊的探究でも、慈悲あまねくエローヒムと同一であることを指摘されています。 ムハンマドの妻にはキリスト教徒もいました。その後の人間の認識の低さが、宗教の狭さにつながってきたところもあるわけです。 駐日パレスチナ大使のワリード・アリ・シアム氏は、かつて次のように話しています。 「モーセやイエス、ムハンマドなどの預言者を地上に送った創造主が、お互いに殺し合えと命じたはずがないではないか。」 また、元駐日イスラエル大使のエリ・エリヤフ・コーヘン氏も、次のように語っています。 「最終的な平和は、救世主の登場を待つしかないと考えています。ただ、必要なのは、人々がお互いに尊重し合い、平和を築く努力をすることです。そのとき、救世主を迎える用意ができたと言えるのではないでしょうか。」 非常に難しい道ではありますが、大川隆法党総裁は、『人間学の根本問題』という書籍において、次のように説かれています。 「最終的にはこのパレスチナの問題も“オリジナル・ワン”のエルの神の名の下にやはり和解し、調和し、共に暮らしていけるような話し合いをして平和を築くべき」と。 ◆地球が一つになるための普遍の原則とは またもう一つ、それぞれの国の国民が幸福となり、幸福であり続けるための必須のチェックポイントであり、地球が一つになるための普遍の原則が「自由・民主・信仰」です。 ハマス側が勝利し、信仰のもとパレスチナ国家が誕生したとしても、国民が幸福になるかどうかはわかりません。 イスラム教国家は武力弾圧に肯定的で、全体主義的な傾向が強く、人権を軽視している側面は否めません。自由・民主を、信仰とともに希求する方向で国を開いていけば、より豊かになる可能性も見えてまいります。 一方、現在のイスラエルも信仰はありますが、自由・民主という観点ではどうかというと、例えばイスラエル国防相がハマスに対して「動物のような人間(human animals)」「野獣(beasts)」と言い放っています。 ネタニヤフ政権は2018年に「ユダヤ人国家法」を可決させて「ユダヤ人のみに民族自決権がある」と定め、アラビア語を公用語から外したのも、「人種差別的」と非難されています。 また2023年、議会が最高裁判所の判断を覆すことなどを可能にする「司法制度改革」も、多くの市民から「民主主義を脅かす」という声が上がりました。民族主義、選民主義的な非寛容さがあり、民族や人種の違いを超えられていません。 ◆日本の取るべき道 停戦の見通しがつかない中、ユダヤ・キリスト教文明でもなければイスラム文明にも属さない日本は、本当は「仲裁の役割」を果たしうる国のはずです。 岸田文雄首相は、エジプトのシシ大統領などと電話会談を行い、邦人退避を依頼したことなどが報道されています。 また当初は、イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長に電話で停戦を呼びかける「調整をしている」とも報じられていました。 選挙対策ではなく、ほんとうに停戦を求めるなら、日本の政治家には宗教に対する深い理解と、敬意が必要ではないでしょうか。 選挙対策で宗教を弾圧するような傾向、命より大切な信仰を軽く見るようでは、日本も尊敬されることは無いのではないかと思います。 ともあれ、ウクライナ戦争に加え、イスラエルでの戦争が始まり、日本はサバイバルの時代です。 アメリカが中東に空母2隻を派遣し、ウクライナとの二正面が強いられる中、手薄になったアジアで北朝鮮や中国の動きが懸念されます。 私たち日本は、ウクライナ戦争を一日も早く終わらせ、中国からロシアを引き離し、そしてエネルギー、食糧、そして自分の国を自分で守る体制作りを、本気で取り組むことが必要です。 ※前編・後編を続けて読みたい場合は、こちらからご覧ください。http://hrp-newsfile.jp/2023/4470/☆…………☆…………☆◎パソコンから登録・解除 ⇒ https://www.mag2.com/m/0001054021◎携帯から登録はこちらに空メールをお送りください ⇒ a0001054021@mobile.mag2.com◎ご意見・お問い合わせ ⇒ hrpnews@gmail.com◎HRPニュースファイル(バックナンバー)⇒ http://hrp-newsfile.jp/●幸福実現党ホームページ ⇒ http://hr-party.jp●言論チャンネル(YouTube) ⇒ https://hr-party.jp/movie/genron-channel/ ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎HRPニュースファイル  の配信停止はこちら⇒ https://www.mag2.com/m/0001054021.html?l=wfh0b768b