日本のニュースが報じないハマス・イスラエル戦争。終わらない宗教戦争3000年の歴史をひもとく。(前編)【HRPニュースファイル】━━━━━━━━━━━■幸福実現党HRPニュースファイル☆━━━━━━━━━━━皆さま、おはようございます! 今回のHRPニュースファイルのテーマは、「ハマス・イスラエル戦争の宗教対立を解決するには(前編)」についてです。 *~*~*~*~*~*~*~*~* *~*~*~*~*~*日本のニュースが報じないハマス・イスラエル戦争。終わらない宗教戦争3000年の歴史をひもとく。(前編)https://youtu.be/tA7HHy6G9HM幸福実現党党首 釈量子*~*~*~*~*~*~*~*~* *~*~*~*~*~* ◆ハマスとイスラエルの激しい戦闘 10月7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配・統治するイスラム組織ハマスが、イスラエルに大規模な奇襲攻撃を行いました。 市民を虐殺し、拉致して人間の盾にするハマスに対してネタニヤフ首相は8日、宣戦布告を行い、激しい戦闘が続いています。 双方ともに死者が増え、悲惨極まりない状況は耐え難いものがあります。(※11月3日現在、ガザ、イスラエルの死者は計1万人超に) 巻き添えになった子供もたくさんおり、亡くなられたすべての方の冥福と、一日も早い平和の回復を毎日、強く祈っております。 ◆三千年に及ぶ宗教対立 すでに世界各地でイスラム系(親イラン勢力)とユダヤ系の衝突も起き、各国の情報機関はこうした衝突やテロの勃発を警告しています。 また欧米の報道でも「ハルマゲドン」という言葉も出始めました。 この戦争がもし核戦争にでも繋がっていけば、旧約聖書に予言されている、あるいは新約聖書「ヨハネ黙示録」にある世界最終戦争「メギドの丘」を意味するところで、「ハルマゲドン」になりかねなという危惧も起きています。 日本では遠いイスラエル・パレスチナの対立を「領土問題」とした報道も多いのですが、問題の中核にあるのは、三千年に及ぶ宗教対立です。 象徴的なのは、ハマスの軍事部門ムハンマド・デイフ司令官が、今回の作戦を「アル・アクサの大洪水」と名付けています。 今回のハマス攻撃の前、2021年5月にイスラエルはエルサレムに建つイスラム礼拝所のアル・アクサ・モスクを襲撃し、参拝者をモスクから引きずり出すなど暴行しました。 この襲撃がハマスとの戦闘に発展し、ガザで248人、イスラエル13人の死亡者を出しています。今回ハマスが「アル・アクサの大洪水」と称したのには、報復の意が込められています。 このモスクがある丘はイスラエル側にとっても聖なる場所で、ユダヤ教徒の神殿を建てる話も出ていました。これを阻止する意思表示もこの作戦名には込められているということです。 ともに神殿を冒涜され、あるいは信仰の中心がけがされる心の傷は、親の仇どころの話ではありません。 軍事的に見れば、イスラエル軍の正規軍は16万人、予備兵併せて36万人。対するハマスは、その10分の1、あるいは2万人ともいわれています。「天井のない監獄」と言われるガザで、ハマスが勝つ見込みはありません。 しかし、これが核戦争の方向に拡大していくようなことになれば、特にイスラム教徒16億人、ユダヤ教750万人とキリスト教22億人、世界人口40億人を巻き込む「文明の衝突」に発展することであり、抜き差しならない段階に入ってしまいます。 ◆パレスチナの地が重要な理由 「なぜこの地域だけ平和が訪れないのか」という根本的な疑問ですが、ユダヤ教にとってパレスチナの地が「重要」とされる理由は、「神」の約束に基づくからです。 『旧約聖書』に書かれた「創世記」の「ノアの洪水」後、重要人物アブラハムは、最初に神に選ばれた信仰が篤い預言者です。このアブラハムの孫ヤコブを始祖とする部族がイスラエルです。 遊牧民のイスラエル人は飢饉が起こり、エジプトに移住して豊かに暮らしていたのですが、エジプトのファラオに妬まれ、奴隷として使役されるようになります。 そこで「モーセ」が奴隷状態にあったイスラエルの人々を率いて「出エジプト」を果たします。紅海を割り、神から「十戒」を授かったシーンは映画でも知られています。 モーセは神から、「約束の地として、乳と蜜の流れるカナンの地があるから、そこへ行け」と言われます。今のガザ地区付近のことです。 しかし、神がくださると約束された地には、先住民が住んでいたのです。 人が住んでいる所を、「あげる」と神が約束したものだから、戦争になりました。なぜ神がそんな約束をしたのか。これは重要なポイントです。 モーセの死後、二代目のヨシュアに率いられたイスラエル人が、カナンを制圧したのは、前11世紀ごろのことです。 建国されたイスラエルの王国は、ダビデ王やその息子のソロモン王の頃は隆盛を極めたのですが、ソロモン王の死後、王国は南北に分裂しました。 やがて北部はアッシリアに滅ぼされ、南部の人々はバビロニアの捕虜になります(バビロン捕囚)。 バビロニアの滅亡のあと、彼らはイスラエルに戻ってきました。 ◆イエスの時代 そして、『新約聖書』の時代に入ります。 イスラエルのナザレにイエス・キリストが生まれ、約3年間、愛の教えを説きました。しかし、伝統的なユダヤの教えに反していると、イエスは罪人としてゴルゴダの丘で処刑されました。 その後、イエスは復活し、世界中に信仰が広がっていきました。 一方、ユダヤ人は、イエス処刑から40年後、国が滅び、「イエスを十字架にかけた」などの理由で迫害され、各地に散り散りとなり、国がない状態が1900年も続きました。 その中、7世紀には、サウジアラビアのあたりでムハンマドがイスラム教をおこし、パレスチナを含むアラビア半島に教えが広がっていました。 ◆ホロコーストによる建国、そしてパレスチナの衝突 第2次大戦時、ナチスドイツによる迫害で、ユダヤ人が大量虐殺(ホロコースト)され、600万人とも言われる人々が亡くなりました。 その同情もあって、米英仏などの後押しで、1948年に、現在のイスラエルが建国されました。 しかし、さっそく翌年から、戦争がはじまります。追い出されたパレスチナのイスラム教徒が反発し、中東戦争がはじまります。 領土問題もさることながら、目的のためなら手段を問わない武力革命や、貧しさの平等を肯定する思想も影響し、ユダヤ・キリスト教圏への攻撃を繰り返してきました。 国際的には、1967年の国連決議で、全パレスチナ地域の78%はイスラエル、残り22%がパレスチナの土地と決まりました。しかし、それを破ってイスラエルは入植を進めています。 東エルサレムを首都とする「パレスチナ国家」の樹立を受け入れたら和平合意するという宣言もなされているのですが自分の国を守れなくなるということで、イスラエルは同意しておりません。 欧米の支援もあって、「中東戦争」は第一次から第四次まで、すべてイスラエルが勝利しています。イスラエルは世界第四位の軍事大国であり、核保有国にもなっています。 パレスチナやアラブ側の本音としては「入植まではいいとしても、国があってもいいが、核までもっていることは、どういうことだ」というアンフェアさがぬぐえません。 このままでは、どちらかが潰れるまで争いが続きかねず、今回ハマスを支持しているイランとアメリカ・欧州が直接戦火を交えることになれば、まさに「最終戦争」が危惧されるわけです。 (後編につづく) ※前編と後編を続けて読みたい場合は、こちらからご覧ください。http://hrp-newsfile.jp/2023/4470/☆…………☆…………☆◎パソコンから登録・解除 ⇒ https://www.mag2.com/m/0001054021◎携帯から登録はこちらに空メールをお送りください ⇒ a0001054021@mobile.mag2.com◎ご意見・お問い合わせ ⇒ hrpnews@gmail.com◎HRPニュースファイル(バックナンバー)⇒ http://hrp-newsfile.jp/●幸福実現党ホームページ ⇒ http://hr-party.jp●言論チャンネル(YouTube) ⇒ https://hr-party.jp/movie/genron-channel/ ◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです ◎HRPニュースファイル  の配信停止はこちら⇒ https://www.mag2.com/m/0001054021.html?l=wfh0b768b1