-----
「サディスティック・ミカ・バンド」解散後、高橋幸宏はじめ残ったメンバーは「サディスティックス」にスライド、77年にファースト・アルバムをリリース。
サディスティックス / S.T. (LP)
「サディスティックス」は78年に解散、こちらのアルバムは80年リリースのベスト盤。彼らのレコードは現在「和モノ・シティポップス」の人気盤になっています。
サディスティックス / ザ・ベスト (LP)
高橋は「サディスティックス」在籍中78年6月にソロ・アルバム「サラヴァ！」をリリース。選んだのは何とフレンチ・ポップ！タイトルはピエール・バルーのレーベルへのオマージュ。高橋は「ゴダール三部作」等、YMOのフランス志向に多大な影響を与えています。
高橋ユキヒロ / Saravah! （サラヴァ） (LP)
リーダー細野晴臣は「ティン・パン・アレー」解散後、ティン・パン関連人脈でセッション・アルバムとソロ活動を並行。78年4月に「アルファレコード」からソロ・アルバム「はらいそ」をリリース。6月には「CBSソニー」の企画モノ・リゾートアルバム「Pacific」で後にYMOで再演する「コズミック・サーフィン」を収録。
V.A.（細野晴臣、鈴木茂、山下達郎） / Pacific (LP)
こちらは上記のリゾート・アルバム・シリーズのベスト盤。細野の「コズミック・サーフィン」と共に坂本龍一カクトウギ・セッションのトラックも収録されています。細野は9月にアルバム「コチン・ムーン」をリリース、YMOの結成に動きます。
V.A. （細野晴臣、鈴木茂、坂本龍一、山下達郎） / Off Shore - Sound Image Series Vol,2 (LP)
こちらも上記作のベスト盤。82年にリリースされたものです。
V.A. (細野晴臣、坂本龍一 etc) / Sound Image Series vol,1 Island music (LP)
音大、クラシック出身のセッションマンとして超売れっ子だった坂本龍一。シンセサイザーやコンピューターとの出会いで自身の音楽性を最大に発揮。YMOデビュー直前の78年10月にファースト・アルバム「千のナイフ」をリリース。YMOでも再演するタイトル曲や「ジ・エンド・オブ・エイジア」収録。
坂本龍一 / 千のナイフ (LP)
サポート・メンバーとして初期YMOには欠かせない存在である矢野顕子は76年にデビューしています。こちらはファースト・アルバムの「ジャパニーズ・ガール」。いきなりアメリカ録音で大物バンド「リトル・フィート」との共演を果たし、東京録音でも「ティン・パン・アレー」や「ムーンライダーズ」をバックに配しての大物ぶりです。「リトル・フィート」リーダーのローウェル・ジョージなどはバンドが彼女のスキルに追いついていないと、演奏のギャラを辞退したほどです。
矢野顕子 / JAPANESE GIRL (LP)
矢野顕子77年のサード・アルバム「いろはにこんぺいとう」は73年から77年まで様々な時期に録音された楽曲をまとめています。前2作に顕著だった「純邦楽」のテイストはここでは影を潜め、ジャズやブルース、ロックのテイストが強い作品。そのフリーキーなアレンジやアナログ・シンセの導入など、ジャズ・ロック～プログレの雰囲気すら漂う圧倒的に強力なこれぞ日本のロック名盤！とにかく凄いアルバムです。
矢野顕子4thアルバム「ト・キ・メ・キ」はシンセ・プログラミングで松武秀樹が参加。ちょうど坂本「千のナイフ」、YMOのファースト制作時と重なっている「重要作」ですが、テクノポップ風味はあまりないです。一方でスワンプ・ロック～セカンド・ライン・ファンクなどを見事に消化した和モノ・ファンク・グルーヴの名盤に仕上がっています。
矢野顕子 / ト・キ・メ・キ (LP)
次回は「79年YMOデビュー、世界ツアーから大ブレイクへ」です！
★お買い上げ2枚以上は送料無料！カジュアルズレコードWEBショップはこちらから★
★『カジュレコ』は１万６千店、８００万商品のショッピングモール『カラメル！』にも出店中。『ＧＭＯとくとくポイント』が使えます！★
