そして、先生が仰った。。。
「18トリソミーの可能性が拭いきれない」
「確定診断をするかは夫婦で決めてください」
「今日、できるし結果は明日リモートで伝える形です。」
ここのクリニックは確定診断に時間をかけないことで有名なクリニック。
診断結果を長くすることで、悶々とした日々を過ごさせないためであった。
とはいえ、僕は何かズドンと重たい
何かが心にのしかかったような感覚になった。
横では妻が泣いている。
僕も涙を堪え切れず、涙ながらに
“18トリソミー”について詳しく説明を聞いた。
ヒトの18番目の染色体異常であり、ダウン症の21番目よりも数字が若いため、重度の心疾患や肺疾患、消化器系の疾患が合併していて、ほとんどの場合、自然流産となるが、出産したとしても予後は悪く、1年の生存確率は10%。現在、医療が発達しているため、生きる可能性は高くなってはいるが、合併症は完治しないため大変であると…
目の前に映し出されているわが子は何も分からずに動いている。
「心臓は強いねこの子は」
と先生が言ってくれる。
懸命に小さな心臓が鼓動をあげて動いている。
辛い…辛すぎる。
涙が止まらなかった。
こんなに元気に懸命に生きているのに…
一生ママのお腹で生きていてくれてもいいななんてことも思った。
ただ、まだここで確定したわけではない!
僕「確定診断をお願いします。」
先生「ママもそれでいい?」
妻「お願いします」
先生「それでは準備しよっか、パパはママが終わったら横についていていいよ。」
と言ってくださり、妻は別室へ。
僕は一人で待っている間、
帰ってきたらどう明るく振舞おうか…
まだ決まったわけではないし…
などと考えていると、思った以上に早く帰ってきた妻。
泣いて目が赤くなっているが、優しい顔でお腹を擦りながら、何か赤ちゃんに声かけていた。
妻はこれまでも排卵促進剤の注射、卵管造営検査、採卵と痛い思いをしているのにここでも検査のために痛い思いをしている。
“不妊”であるからこそ余計な痛みを味わわなければならない辛さ。
でも、そこに立ち向かう母として、女としての強さが本当に逞しかった。
きっと計り知れない悔しさや辛さを感じていることだろう、
夫として父として、できるだけ同じ気持ちに寄り添いたい、そう思っていた。
しばらくすると、看護師さんが来てスマホと小さいエコーを持って妻のお腹を確認した。
鼓動が部屋で響く。
初めて聴くリアルなわが子の心音。
涙が止まらない。
元気な音を聞かせてくれていた。
この鼓動の音は一生忘れないよ。
つづく