・・・に行って来ました。
コロナ禍に伴う来園者の減少と建物の老朽化により、3/31(金)をもって閉園すると知り、まだ行ったことが無かったので、急遽訪問することにしました。
というわけで・・・
いきなり、王子さまの故郷の星、小惑星B612がお出迎え・・・(^_^)。
入り口付近の雰囲気もいいですね。
エントランスを抜けて・・・
アジサイの小径を経て、ローズガーデンへ
ローズガーデンという名の通り、季節(6月)には星の王子さまのゆかり花、薔薇で彩られるそうですが、それももう見れないんですね・・・。
クリスマスローズの花園の王子さま像の足元には、雪が残っていました(両脇には、ヒツジとキツネがちゃんといます)。
王さまの通りの建物は、欧州の街並み(おそらく作者 サン=テクジュペリの故郷、フランス・リヨンの街並みではないかと・・・?)のようです。
ところで、人の思うこと、考えることはみな同じようで、写真ではよく分かりませんが、この日、結構沢山の方が(時間を追うごとに)来園されていました。
駆け込み需要ではないですが、閉園すると知り、「来てみよう」と思う人は多かったようです。
自分はと言えば、開園時間(10:00)に合わせて朝早く、朝食を摂らずに来たのでお腹が空いてしまい、見学の前に朝食兼昼食を食べようと入園後すぐに、園内のレストラン「ル・プチ・プランス」へ行ったのですが、オープン(11:00)までまだ1時間近くあるにもかかわらず、既に数人のお客が並んでいるではないですか・・・(・・;)。
「これは・・・」と何となく並んでおかないといけないような気がして、11:00まで待つことにしたのですが、これは正解でした。
フードメニューのオーダーは、11:30~14:30(デザートメニューは、11:00~17:00)なのですが、お客さんやオーダーの数によっては、時間前に注文受付けを終えてしまうみたいで、後からのんびりと食べようと思っても、食事にありつけない憂き目にあうこともあるようです。
そんなこんなで・・・
(ゾウをのみこんだ)ウワバミのオムライス(セット)
セットの紅茶。ポット、カップ、受け皿に王子さまの絵柄が・・・。
キツネのしっぽのフルーツサンド
を頂くことができました。
さて、来園のメインイベントとなる映像ホール、展示ホールの見学ですが、まず映像ホールで原作者 アントワーヌ・ド・サン=テクジュペリの生涯と彼の作品についてのビデオ映像を鑑賞したのち、展示ホールでその内容を深掘りするのが、流れとしては良いと思われます。
でも、最も惹きつけられるのは、物語に登場するキャラクターたちの展示コーナーではないしょうか・・・。
王子さまのかけがえのないバラ
王さまの星とうぬぼれ男の星
うぬぼれ男は、絵のみ(王さまの左隣。分かるかな?)
うぬぼれてるからだよ・・・(;^_^A!
実業家の星と(ガス灯の)点灯夫の星
地理学者の星
このあと、王子さまは地球にやって来るわけですね。
って、吞み助(酒びたりの男)がいない!
写真を撮り損ねたみたいです。
きっと、実業家の右隣にいると思います(たぶん、絵のみ)・・・(;´・ω・)。
五千のものバラとキツネ
キツネは物語の中でも、かなり重要な存在ですが、よく見ると耳がアンバランスなほど長いのがわかります。
これは、砂漠に棲む耳の大きなキツネ、フェネックがモデル(と言われている)だからです(有名な話だけど・・・)。
「ぼくをなつかせて!」
「・・・ぼく、泣きそうだ」
見学ルートを進んで行くと、物語で印象的な王子さまの井戸もありました。
最後に、パルク・デュ・プチ・プランスです。
こうして見ると、ミュージアムがちゃんと物語の流れに沿っていることが分かりますね・・・(^_^)。
そしてお土産には、「星の王子さま 愛蔵版」(岩波書店)を買いました。
1943年、アメリカで出版された初版本であるオリジナル版(作者が生前に目にした唯一の版)に、ニューヨークのライブラリーに所蔵されているサン=テクジュペリの草稿やデッサンの中から選んだ素描6葉を巻末に収録したものです。
その中から、2葉ほど紹介したいと思います。
わぁーっ!
冗談ですよー!
タチの悪い冗談です・・・(;^_^A (;^_^A (;´・ω・)。
これは、かなり個性的な作風で知られる漫画家、漫☆画太郎先生による、星の王子さまです。
もちろん、サン=テクジュペリの原作に拠ってるんですけどね・・・(;^_^A。
すいません。それでは、ちゃんと紹介しますね。
王子さまと・・・
バオバブの木ですね。
ちょっと、悪フザケが過ぎましたが、逆に言えば、個性的で過激な表現で知られる漫画家さんの心にも、訴えかける力が「星の王子さま」にはあるということではないでしょうか・・・。
逆に自分の方こそ、作者がこの物語を通じて語りかけたかったこと、訴えたかったことが、もう心に届かなくなりつつあると最近感じます(星空を眺めても、五億の鈴が鳴り響かなくなりつつあります)。
まったく、歳は取りたくないですね(年齢のせいにするのは言い訳かな?)。
そして最後に、この「星の王子さまミュージアム」のように、一つの作品に特化した施設というのは、(本国のフランスにも無いことを考えると)たいへん稀有な存在だと思います。
同じような施設に、トーベ・ヤンソン作のムーミンシリーズのテーマパーク、ムーミンバレーパーク(埼玉県飯能市)がありますが、ムーミンがシリーズであること、本国フィンランドにもムーミンワールド、ムーミン美術館があることを考えると、この星の王子さまミュージアムがいかに稀少であるかが分かるでしょう。
この度の閉園発表はとても残念ですが、いつかまた、何かの折に復活してもらえたら・・・と僅かな希望を抱きつつ、待っていたいと思います。
PS.王子さまと僕(飛行士)の、その後の物語を読んでみたいなぁ。