あけましておめでとうございます。

皆さま、良いお正月をお過ごしになられたでしょうか。

 

久しぶりの更新にも関わらずご覧下さって、ありがとうございます。

昨年末になりますが、Bio shetlandで編んだマフラー。そもそもはベストを編もうと思ったのです。柄を考えつつマフラーにすれば、ただスワッチ(編地見本)を編むよりも使えていいのではひらめき電球!といい事を思いついたつもりが、途中しばらく寝かせてしまい、いつの間にやら1年がかり…というマフラーです。

とりとめなく編んでいるように見えますが、実は柄は5種類。だいたい同じ色の中から組み合わせを変えて編んでいます。ちょっとおじさんぽいような、秋色のベストにしようと思い、だいたいこの色の中で組み合わせようとしましたが…↓

編んでいるうちにピンクやオレンジを混ぜてみたい誘惑に駆られ、どんどんにぎやかに。だんだんベストの配色を決めるという目的を忘れて配色実験に夢中になってしまいました目

 

このマフラー、5種類の模様を配色を変えて編んでいるのですが、ちょっと色を変えるだけで模様がかなり変わるのです。例えばこの模様。↓

まったく同じ柄なのに、配色によって違う柄のようになります。

こうして見ると、白は膨張色だという事が良くわかります。3段目の白のジグザグは、2段目の茶のジグザグよりも太く見えませんか?でも、実は同じ太さ、定規で測っても同じです。

 

ほぼ同じ色の組み合わせでも、使う位置をほんの少し変えるだけで印象が大きく変わります。

↑一番上の柄のように、糸のときは全然違う色なのに編むと模様が同化してほぼ見えなくなってしまう場合も。

 

編んだ時に柄が見えるかどうかは、色の違いではなく明度差にかかっているのですね。モノクロ画像にしてみると良くわかります。白っぽい色=明度が高い、黒っぽい=明度が低い。

明度が高い色と低い色を組み合わせるとはっきり模様が浮き出て、明度が近い色を組み合わせると、いくら色味が違っていてもよく見えない模様になります。

でも、くっきり見える模様ばかりがいいのでも無く、曖昧な感じが素敵に見える場合もある。あれこれ試しているうちにベストの配色は決まらないままマフラーの長さに達してしまいましたが、奥が深くて難しくも興味が尽きないフェアアイル、今年こそはベストを編んでみたいです。
 
皆様にとってもどうぞ素敵な一年になりますように!ラブラブ
 
 
(↓マフラーの裏側は違う模様。こんなしましまベストもいいかも…)