どーも、castom98です。
今回ご紹介いたしますのは、最近入手した第1次昭和50銭切手の外信航空便使用例。
ちょっと不可解な点があるので取り上げました。
昭和15年9月14日 葺合 三宮駅内分室印 → U.S.A.
神戸市の葺合 三宮駅内分室の消印。
出品者情報では2倍重量の航空便との事ですが、料金が合いません。
2倍重量だと基本20銭+追加12銭、航空料金30銭の計62銭で2銭不足。
料金不足見逃し使用例と思われますが、別の可能性も。
実は消印の日付がカギで、2日前の昭和15年9月12日に料金改正があったのです。
アメリカ宛の航空増料金が40銭から30銭に値下げ。
ここで考えられるのが、この値下げを知らずに計算してしまった場合。
恐らく当時の三宮駅内分室では、外国航空便の取扱いは稀だったのでしょう。
航空増料金の値下げに気づかず、値下げ前の40銭+基本20銭で計算してしまったのではないか、と。
もちろん今となっては真相は藪の中ですが・・・
切手・消印とも状態が良いので気に入ってます。
いずれにせよイレギュラーな使用例ですが、大切にしたいと思います。